3 0 0 0 0 0 0 2 3 8 巨人 22勝24敗1分 0.478 中尾輝三
0 0 0 1 0 0 1 0 0 2 金星 18勝29敗1分 0.383 重松通雄
勝利投手 中尾輝三 6勝6敗
敗戦投手 重松通雄 7勝4敗
二塁打 (巨)平山 2、古家 (金)酒沢
三塁打 (巨)田中 (金)小前
勝利打点 なし
猛打賞 (巨)古家武夫 1 (金)酒沢政夫(4安打)1
小松原博喜、ここ4試合で11打点
西宮の第1試合は中尾輝三と重松通雄の先発で午後1時35分、金政球審の右手が上がりプレイボール。
巨人は初回、先頭の古家武夫が右前打で出塁、平山菊二はストレートの四球、千葉茂の投ゴロで二走古家が三封されて一死一二塁、川上哲治の遊ゴロをショート中村信一が一塁に悪送球する間に二走平山が還って1点を先制、一死二三塁から小松原博喜の右犠飛で2-0、ライト酒沢政夫からの送球が悪送球となる間に二走川上も還って3-0とする。
金星は4回裏、先頭の西沢道夫がノーボールツーストライクから四球を選んで出塁、一死後小前博文が右中間にタイムリー三塁打を放ち1-3とする。
金星は7回裏、先頭の辻勇夫が四球を選んで出塁、一死後トップに返り酒沢の右越え二塁打で一死二三塁、二死後坪内道則監督は四球で満塁、西沢のショートへのタイムリー内野安打で2-3と1点差に詰め寄る。
巨人は8回表、一死後平山が左中間に二塁打、千葉の遊ゴロの間に平山は三進、川上は四球から二盗を決めて二死二三塁、小松原のライト線2点タイムリーで5-2と突き放す。
巨人は9回表、一死後田中資昭が右中間に三塁打、中尾はストレートの四球、トップに返り古家のタイムリー二塁打で6-2、平山も右中間に2点タイムリー二塁打を放ち8-2として試合を決める。
中尾輝三は8安打7四球5三振の完投で6勝目をあげる。中尾は相変わらず四球が多いが、このところ投球内容は安定してきた。
最下位を脱してからの巨人は勝ち星を重ねて借金は2まで減り、三位南海に1.5ゲーム差と迫ってきた。
この試合の勝利打点は「なし」であるが、貴重な追加点をあげた小松原博喜が「真の殊勲者」であった。小松原はここ4試合で11打点をマークしている。
第10節に週間MVPを獲得した青田昇が4試合で12打点を記録したが、小松原の11打点は青田に次ぐ記録となった。これは歴史的に見てもかなりの数字である。例えば、昭和13年秋に三冠王を獲得した時の中島治康でも4試合での最多打点は「9」に過ぎない。
全記録を精査している訳ではないが、これまでの調べでは川上哲治が昭和21年8月26日から31日までの4試合で14打点を記録したのが最多である。この時の川上は一試合6打点を2度記録した。
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