0 0 0 0 0 0 1 0 2 3 巨人 19勝22敗1分 0.463 中尾輝三
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 太陽 16勝25敗1分 0.390 真田重蔵
勝利投手 中尾輝三 5勝6敗
敗戦投手 真田重蔵 6勝9敗
勝利打点(巨)内堀保 4
内堀保が9回決勝打
甲子園の第2試合は中尾輝三と真田重蔵の先発で午後3時20分、金政球審の右手が上がりプレイボール。
太陽は4回裏、先頭の藤井勇が中前打で出塁、中谷順次が四球を選んで一二塁、二死後当たっている伊勢川真澄が中前にタイムリーを放ち1点を先制する。
6回までに放った2安打を何れも併殺で無駄にしてきた巨人は7回表、山川喜作と千葉茂の連打で無死一二塁、川上哲治の遊ゴロの間に二者進塁して一死二三塁、小松原博喜の二ゴロが野選を誘って1-1の同点に追い付く。
三塁ランナーがホームに突っ込み、セカンドからの本塁送球がセーフとなって野選になった場合は、スコアカードには「4FC-2」と記載されるが、この野選は「4FC」としか記載されていないので、セカンド荒川からの本塁送球がセーフになったのではなく、例えば二塁ベース寄りへの緩い当たりで二塁に送球するしか手がなく二塁セーフになって野選が記録されたとか、本塁送球以外によるプレーに野選が記録されたもののようである。
巨人は9回表、先頭の山川が四球を選んで出塁、千葉の一二塁間ヒットで無死一二塁、二死後平山菊二が四球を選んで満塁、内堀保の右前2点タイムリーで3-1と勝ち越す。
太陽は9回裏、一死後森下が四球を選んで出塁、伊勢川の遊ゴロをショート田中資昭が失して一死一二塁と反撃機を作るが、松井信勝に代わる代打藤村隆男の投ゴロは「1-5-4-3」と渡るダブルプレーで試合終了。
最後の「1-5-4-3」の併殺とはどういうプレーであったのか。伊勢川の鋭いピッチャー返しにサウスポー中尾が右手を出したがグラブを弾いて偶然サード山川の所に飛び、山川が二塁に送球し、セカンド千葉からファースト川上に転送されて併殺が完成したか。
あるいは、藤村の投ゴロを中尾が三封を狙って三塁に送球したが、サード山川が三塁に送球されるとは思っておらずベースに入っていなかったので、二塁に送球して千葉から川上に転送されて併殺となったのか。千葉の併殺プレーは捕ってから送球までが早いので、これでも間に合ったのかもしれない。
もう一つの可能性は、東急の白木義一郎が投ゴロをキャッチャーの熊耳武彦や鈴木圭一郎に転がしてから一塁アウトにするプレーが話題を呼んで他球団でも真似する動きが見られているので、中尾が投ゴロを二塁に送球せずサード山川に送球してから併殺を取るというプレーを意図的に見せたとも考えられる。このような大事な場面で一塁セーフの可能性があることをやるか疑問ではあるが、プロ野球人気が盛り上がりを見せる中で「見せるプレー」が礼賛されていた時代であったことも事実である。山川喜作と千葉茂であればそれが可能であったとも考えられる。
中尾輝三は4安打5四球1三振の完投で5勝目をマークする。
投手陣が好調の巨人は、阪急と並んで4位タイに浮上してきた。
一方の太陽は、エース真田で勝てないと苦しい。
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