投手部門は川崎徳次と重松通雄の争いとなった。
川崎は4勝2敗で4勝は全て完封勝利。防御率1.62、WHIP0.99。
重松は3勝1敗2完封。防御率1.43、WHIP1.01。
投球内容では重松と甲乙付け難いが、川崎は3試合連続完封からリリーフを挟んで今月4度目の完封後の6月29日の中日戦で7失点敗戦投手。最終回に3人ランナーを残してリリーフした多田文久三が3つの押出しでサヨナラ負け。この試合までは防御率0.57、WHIP0.86だった点が評価されて、昭和17年6月以来5年ぶりの受賞となった。
重松は、6月29日の東急戦が唯一の敗戦投手だったが、この試合は金星が0対5から4対5と追い上げムードのところで雨のため5回コールドとなったもの。雨が強くならなければ金星が逆転していた可能性が高く、重松は今月4勝0敗の可能性もあった。重松にとっては無情の雨であった。
打撃部門 中日 小鶴誠 1
打撃部門は小鶴で決まり。
小鶴は、5月31日現在では62打数7安打、打率1割1分3厘と極度の不振であった。6月1日の南海戦を休んで、2日以降は67打数25安打、打率3割7分3厘。14得点12打点3本塁打と爆発した。
大下弘は67打数23安打、打率3割4分3厘。大下も5月31日までは打率2割6分1厘と調子は上がらなかったが今月復活、しかし本塁打0本ではMVPは無理。
千葉茂は65打数22安打、打率3割3分8厘と健闘、本堂保次も66打数22安打、打率3割3分3厘と頑張ったがワンパンチ足りず。
むしろ、青田昇が72打数17安打、打率2割3分6厘と打率は低かったものの4本塁打19打点と爆発した。もう少し打率が高ければ小鶴を凌いでMVPに選出されていたであろう。
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