0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 23勝21敗1分 0.523 別所昭
0 0 1 0 0 0 0 0 X 1 東急 16勝26敗1分 0.381 黒尾重明 白木義一郎
勝利投手 黒尾重明 4勝7敗
敗戦投手 別所昭 11勝9敗
セーブ 白木義一郎 3
勝利打点(東)飯島滋弥 1
東急、完封リレーで4連勝
第12節初日、後楽園の第1試合は別所昭と黒尾重明の先発で午後1時2分、西垣球審の右手が上がりプレイボール。
東急は初回、先頭の一言多十が中前打で出塁、一死後飯島滋弥が死球を受けて一二塁、しかし当たってきた大下弘と好調長持栄吉が倒れて無得点。
東急は3回表、先頭の白木が中前打で出塁、トップに返り一言の送りバントは正直すぎてピッチャー別所から二塁に送球され白木は二封、続く鈴木清一の二ゴロが進塁打となって二死二塁、ここで飯島が右前にタイムリーを放ち1点を先制する。
南海は6回表、先頭の安井亀和が四球を選んで出塁、河西俊雄の三塁線バントが内野安打となって無死一二塁、東急ベンチはここで先発の黒尾から白木義一郎にスイッチ、白木は岡村俊昭を右飛、山本一人監督を三ゴロ併殺に打ち取る。
白木は7回以降、南海打線を無安打に抑え、東急が完封リレーで4連勝を飾る。
この試合のスコアカードには戦後初めて山内以九士がサインしている。山内は昭和21年シーズン初めから連盟記録部の仕事を委嘱されていたが、戦後の混乱期ということで郷里の松江から東京に出てくるには少し時間を要した。
この試合の「雑記」蘭には山内の文字で「別所はスピードを用いずカーブにたよる」と書かれている。別所は「剛球投手」と言われているが、当時の生の情報では変化球も駆使していたことが分かるのである。フェイクニュースを信じる人が後を絶たない世の中であるが、「真実」を知るには当時の生の情報を掘り下げる以外に道はない。
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