2025年6月12日木曜日

22年 太陽vs巨人 7回戦

6月30日 (月) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 0 2 0 0  2  太陽 17勝26敗1分 0.395 三富恒雄 池田善蔵 湯浅芳彰 
2 5 1 1 0 5 1 0 X 15 巨人 20勝23敗1分 0.465 多田文久三 近藤貞雄

勝利投手 多田文久三 3勝2敗 
敗戦投手 井筒研一     1勝2敗
セーブ     近藤貞雄  1

二塁打 (太)伊勢川 (巨)川上、小松原
三塁打 (巨)小松原、平山
本塁打 (太)平野徳松 1号

勝利打点(巨)川上哲治 3

猛打賞 (巨)小松原博喜 1、平山菊二 2


ワンサイドゲーム

 甲子園の第2試合は井筒研一と多田文久三の先発で午後3時32分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、二死後千葉茂が中前打で出塁、川上哲治がレフト線にタイムリー二塁打を放ち1点を先制、小松原博喜も中越えにタイムリー二塁打、2-0とリードする。

 太陽は2回から先発の井筒に代えて池田善蔵をマウンドに送ったが・・・。

 巨人は2回裏、内堀保、田中資昭、多田が3連続四球、太陽ベンチはここで池田を下げて湯浅芳彰を三番手としてマウンドに送り、トップに返り呉新亨も押出し四球で3-0、山川喜作は中前に2点タイムリー、センター森下重好が打球を後逸する間に一走呉もホームに還って3点追加して6-0、千葉の左前打で無死一三塁、川上の中前タイムリーでこの回一挙5点、7-0と大きくリードする。

 巨人は3回裏、先頭の内堀の三ゴロをサード平野徳松が一塁に悪送球して内堀は二塁に進み、一死後多田の左前タイムリーで8-0とする。

 巨人は4回裏、二死後小松原博喜が左前打、レフト藤井勇が後逸する間に打者走者の小松原は二塁に進み、平山菊二の中前タイムリーで9-0とする。

 巨人は5回裏、田中、多田、4回から呉新亨に代わってセンターに入っている林清光が3連続レフトフライに倒れてこの試合初の無得点。

 巨人は6回裏、先頭の山川喜作が四球で出塁、千葉の遊ゴロをショート松井信勝が二塁に悪送球して無死一二塁、川上は四球で無死満塁、小松原の中犠飛で10-0、平山の中前タイムリーで11-0、内堀の右前打で一死満塁、田中に代わる代打古家武夫の三塁線タイムリーで12-0、多田の右犠飛で13-0、トップに返り林の中前タイムリーで14-0とする。

 大量リードの巨人は7回から二番手として近藤貞雄をマウンドに送る。

 太陽は7回表、先頭の森下が四球で出塁、一死後平野がレフトスタンドにツーランを叩き込んで2点を返す。

 巨人は7回裏、一死後小松原が右中間に三塁打、平山も右中間にタイムリー三塁打を放ち15-2として圧勝。

 巨人は15安打7四球、太陽は4失策でワンサイドゲームとなった。

 近藤貞雄は昨年23勝をマークしたが、オフに進駐軍ジープの乱暴な運転を避けようとした際に右手を怪我して今季はこの日が2度目の登板。巨人はこの年で投げられなくなった近藤に見切りを付けて中日に放出するが、近藤は曲がったままの指でパームボールを習得して復活することになる。近藤が真価を発揮するのは引退後の投手コーチ、監督時代となる。リリーフ投手を重視する継投策の確立は高く評価された。

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