2025年6月27日金曜日

22年 巨人vs大阪 7回戦

7月4日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
0 0 1 0 0 1 0 0  0  2  巨人 21勝24敗1分 0.467 多田文久三 川崎徳次 
0 0 0 0 0 0 0 0 3X 3 大阪 32勝13敗1分 0.711 若林忠志

勝利投手 若林忠志   10勝5敗 
敗戦投手 多田文久三 4勝3敗

二塁打 (巨)多田

勝利打点(大)山口政信 2


山口政信、逆転サヨナラ打

 西宮の第2試合は多田文久三と若林忠志の先発で午後3時30分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は初回、先頭の塚本博睦が二遊間にヒット、しかし呉昌征のショートライナーに塚本が飛び出してゲッツー。

 巨人は3回表、一死後田中資昭が中前打で出塁、多田も右前打、トップに返り呉新亨の二ゴロで多田が二封されて二死一三塁、山川喜作の中前タイムリーで1点を先制する。

 大阪は4回裏、先頭の呉昌征が二遊間にヒット、しかし富樫淳の三ゴロが「5-4-3」と渡って2個目のゲッツー。

 大阪は5回裏、先頭の土井垣武が四球を選んで出塁、本堂保次も四球で無死一二塁、玉置玉一の三ゴロはサード山川がベースを踏んで一死一二塁、長谷川善三の投ゴロが一塁に送球される間に三塁に進んでいた本堂がホームに突っ込むが、ファースト川上哲治からキャッチャー内堀保に転送されて「1-3-2」の変則ダブルプレー。

 巨人は6回表、先頭の山川の当りは遊ゴロ、これをショート長谷川が一塁に悪送球、千葉茂は四球を選んで無死一二塁、川上の二ゴロで千葉が二封されて一死一三塁、小松原博喜の中犠飛で2-0とする。

 大阪は6回裏、先頭の若林が四球で出塁、トップに返り塚本に代わる代打金田正泰も四球で無死一二塁、呉昌征の投ゴロを多田がサードに送球して若林は三封、富樫の一ゴロをファースト川上が二塁に送球して呉は二封、川上からの送球をキャッチしたショート田中は三塁に進んだ金田のオーバーランを見逃さずサードに送球して「3-6-5」の変則ダブルプレー。

 大阪はここまで4個の併殺、2イニング連続の変則ダブルプレーでチャンスを潰す。

 大阪は7回裏、一死後土井垣武が四球で出塁、本堂は三振、このスリーストライク目に土井垣が二盗に成功して二死二塁、ここで玉置に代えて代打武智修を送るが遊ゴロに倒れて無得点。

 大阪はファースト玉置に代打武智を送ったため8回の守備からファーストにベテラン山口政信を据える。武智をそのままファーストに入れる手もあったが、山口の起用が勝負を分けることになる。

 2点ビハインドの大阪は9回裏、先頭の呉昌征が四球を選んで出塁、富樫も四球、富樫に代走御園生崇男を起用、四番藤村富美男が一塁線に送りバントを決めて一死二三塁、土井垣が四球を選んで一死満塁、本堂もストレートの押出し四球で1点返して1-2と1点差、巨人ベンチはここまで10四球の多田に代えて川崎徳次をマウンドに送り、打席には8回からファーストの守備に入った山口政信、山口は川崎の初球を左前に逆転サヨナラ2点タイムリー、大阪が3-2で劇的な勝利。

 若林忠志は7安打3四球1三振の完投で10勝目をマークする。

 山口政信は出番は多くないが、4月29日の巨人戦で山口が放った逆転満塁本塁打をきっかけに大阪は首位街道を突っ走ることになり、中日との激しい競り合いが続く苦しい時期にも逆転サヨナラ打を放って大阪の躍進に貢献している。

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