2014年3月30日日曜日

16年 阪神vs大洋 8回戦


8月16日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
1 0 2 0 0 0 0 0 0  0   0   0  3 阪神 27勝26敗 0.509 三輪八郎 若林忠志
3 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0  1X 4 大洋 33勝18敗 0.647 三富恒雄 中山正嘉 浅岡三郎 野口二郎

勝利投手 野口二郎 18勝6敗
敗戦投手 若林忠志 11勝9敗

二塁打 (神)田中
三塁打 (神)田中、松木

勝利打点 濃人渉 4

猛打賞 (大)森田実 4、濃人渉 1


濃人渉、延長12回サヨナラ打

 阪神は初回、先頭の宮崎剛が三塁に内野安打、皆川定之が四球を選んで無死一二塁、しかし皆川がピッチャー牽制に刺されて一死二塁、ここでカイザー田中義雄が左中間に三塁打を放って1点を先制する。

 大洋は1回裏、先頭の中村信一が四球で出塁、森田実が中前打、濃人渉の三前バントは内野安打、更にサード野口昇からの一塁送球が悪送球となる間に二走中村に続いて一走森田も還り2-1と逆転、打者走者の濃人も二塁に進み野口二郎が送って一死三塁、石井豊の中犠飛で3-1とする。

 阪神は3回、先頭の宮崎が四球で出塁、大洋の苅田久徳現場監督は早くも先発の三富恒雄から中山正嘉にスイッチ、皆川が送って一死二塁、田中が左中間に二塁打を放って2-3、土井垣武に代わる代打松木謙治郎監督は左邪飛に倒れるが、松下繁二が左前にタイムリーを放って3-3の同点に追い付く。

 大洋二番手の中山は4回~6回を三者凡退に抑える。7回、先頭の野口昇に四球を与えると三番手の浅岡三郎と交代、浅岡はいきなり一走野口昇を牽制で刺す。

 阪神先発の三輪八郎は2回~5回を無安打に抑える。6回、先頭の森田に四球、濃人に左翼線ヒットを許し、野口二郎が送りバント、石井を浅い右飛に打ち取るが山川喜作に四球を与えて二死満塁、阪神はここで三輪をあきらめて若林忠志をリリーフに送り佐藤武夫を二直に打ち取りスリーアウトチェンジ。

 阪神は8回、二死後松木が右翼線に三塁打を放つが松下は三振に倒れる。

 阪神は9回、一死後野口昇が四球で出塁、若林の遊ゴロが野選を誘い一死一二塁、大洋は浅岡を下げて野口二郎をライトからマウンドに呼び寄せる。森国五郎の中飛をセンター森田が候補、飛び出していた二走野口昇を刺してダブルプレーで切り抜ける。

 野口二郎は12回まで無安打ピッチンング。阪神二番手の若林も走者を出しながら無失点で切り抜けてきた。

 大洋は12回裏、先頭の織辺由三が左前打で出塁、トップに返り中村が四球を選んで無死一二塁、森田が左前打を放って無死満塁、濃人が中前にサヨナラタイムリーを放って1時間57分の熱戦にけりを付ける。

 大洋の四番手・野口二郎は3回3分の2を無安打1四球1死球無三振無失点に抑えて18勝目をあげる。


 森田実が4打数3安打、サヨナラ打を放った濃人渉が6打数3安打で猛打賞を獲得する。


 翌日の読売新聞には「阪神宮崎、大洋森田の美技」と書かれているがどの場面かは特定しておらず、スコアカードにも「好守」又は「好捕」は記録されていないので当ブログが推測しましょう。森田の美技は9回、森国五郎の中飛をキャッチして飛び出していた二走を刺し「8-4」のダブルプレーとした場面でしょう。宮崎はこの試合補殺はゼロ、刺殺が2個記録されており、6回無死一二塁の場面での送りバントを「1-4A」と一塁ベースカバーに入った場面と二死満塁から佐藤武夫のセカンドライナーをキャッチした場面しか該当する箇所はありません。佐藤の二直を好捕したと考えられます。








 

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