2014年3月20日木曜日

16年 朝日vs南海 7回戦


8月10日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 3 0 1 0 0 5 朝日 17勝34敗 0.333 福士勇
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 南海 20勝28敗 0.417 石田光彦 川崎徳次

勝利投手 福士勇   12勝18敗
敗戦投手 石田光彦 4勝7敗

二塁打 (朝)坪内、岩田、鬼頭政一 (南)安井、村上

勝利打点 岩田次男 2

猛打賞 (朝)戸川信夫 1、鬼頭政一 1 (南)岩本義行 4


猛打賞3人

 朝日の先発オーダーは二番にセカンド戸川信夫、六番にレフト戸川須賀男となりますのでお間違いなく。

 朝日は初回、先頭の好調・坪内道則が右中間に二塁打、戸川信夫が中前打から二盗に成功して無死二三塁、しかし灰山元章は浅い左飛、鬼頭政一のサードライナーに三走坪内が飛び出してダブルプレー、絶好の先制のチャンスを逃す。

 南海は1回裏、一死後安井鍵太郎が左中間に二塁打、鬼頭数雄が四球を選んで一死一二塁とするが岩本義行の遊ゴロが「6-4-3」と転送されてダブルプレー、こちらも先制のチャンスを逃す。

 朝日は2回、先頭の伊勢川真澄が中前打で出塁、戸川須賀男の送りバントはピッチャー石田光彦が巧く処理して伊勢川が二封され一死一塁、岩田次男の左中間二塁打で一走戸川須賀男が還って1点を先制する。

 南海は2回裏、先頭の村上一治が左翼線に二塁打、しかし国久松一は投ゴロに倒れ二走村上もファースト灰山からの送球に刺されて又もダブルプレー。

 朝日は5回、一死後坪内が三塁に内野安打、戸川信夫が二塁に内野安打、灰山元章も三塁に内野安打と3本の内野安打で一死満塁、鬼頭政一が左中間に走者一掃の二塁打を放って3点を加え4-0とする。

 朝日は7回、一死後戸川信夫が四球で出塁、灰山は捕邪飛に倒れるが鬼頭政一の左前打で戸川信夫が三塁に進み二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて5-0と突き放す。

 南海は8回、先頭の岩本義行が左前打から二盗に成功、村上が四球を受けて無死一二塁、国久は中飛に倒れて一死一二塁、ここで重盗を試みるが二走岩本が三塁で刺されて二死二塁、キャッチャー伊勢川からピッチャー福士勇への返球が悪送球となる間に二走村上は三進、再び伊勢川から福士への返球が悪送球となる間に村上が生還して1-5とする。

 福士勇は8安打4四球1死球3三振1失点、自責点ゼロの完投で12勝目をあげる。8回の失点は誠につまらないもので、実質的には完封であった。


 朝日では戸川信夫が3打数3安打、鬼頭政一が4打数3安打、南海では岩本義行が4打数3安打と3人が猛打賞を獲得した。このところ質の良いボールを供給しているので打線が活発になってきている。翌日の読売新聞にも「最近真球の使用からか双方打撃のOOという華々しい試合が演ぜられるが・・・」と書かれている。但し新聞の紙質とインクは質の低下が著しいようで、判読不能のケースが増えている。


 質の良いボールを使用している理由を想像すると、日米開戦は必至の状況であり、プロ野球存続もどうなるか分からないと言うことで、ストックしておいた質の良いボールを供給していると考えられます。






               *福士勇は8安打を許しながら自責点ゼロの完投で12勝目をあげる。














*南海8回の攻撃、死球で出塁した村上一治が、キャッチャー伊勢川真澄からピッチャー福士勇への返球が2度悪送球となって生還した場面。福士勇はこのつまらない失点で完封勝利を逃した。「2’-1」はキャッチャーからピッチャーへの送球が悪送球となったことを表します。











 

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