１６年 朝日vs阪神 ７回戦

8月2日 （土） 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 朝日 14勝33敗 0.298 山本秀雄
1 1 1 0 0 0 0 0 X  3 阪神 25勝22敗 0.532 松本貞一

勝利投手 松本貞一 2勝0敗
敗戦投手 山本秀雄 4勝11敗

勝利打点　松下繁二　2

ファインプレー賞　（神）野口昇　3、4、皆川定之　3


松下繁二、2試合連続＆2打席連続勝利打点

　阪神は初回、先頭の宮崎剛が四球で出塁、皆川定之の送りバントは一邪飛となって失敗するが土井垣武が左前打、松木謙治郎が四球を選んで一死満塁、ここで昨日サヨナラ三塁打を放った松下繁二が左前に先制タイムリーを放って1-0とする。

　阪神は2回、先頭の野口昇が左前打からボークで二進、松本貞一は右直に倒れるが森国五郎の中前打で一死一三塁、宮崎の遊ゴロ併殺崩れの間に三走野口が還って2-0とする。

　阪神は3回、一死後松木が右前打、松下が四球を選び、松尾五郎の中前打で一死満塁、野口は三振に倒れるが松本が押出し四球を選んで3-0とリードを広げる。

　朝日は4回、先頭の鬼頭政一が左前打、伊勢川真澄も左前打で続いて無死一二塁、室脇正信は二飛に倒れて一死一二塁、続く岩田次男の痛烈な当たりが三塁を襲うがサード野口が好捕してそのまま三塁ベースに入って二死一二塁、山本秀雄は投ゴロの倒れてこの回無得点。

　朝日は8回、先頭の坪内道則の遊ゴロをショート皆川定之が一塁に悪送球して坪内は二塁に進み無死二塁、しかし戸川信夫の遊ゴロに二走坪内が三塁に走ってショート皆川からサード野口に渡ってタッチアウト、更に戸川がピッチャー牽制に飛び出して一二塁間に挟まれ「1-3-4-6」と渡ってタッチアウト、灰山元章は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。

　朝日は9回、一死後伊勢川の三ゴロを又もサード野口がファインプレーして伊勢川を一塁に刺し、続く室脇に代わる代打広田修三の難しい遊飛をショート皆川がファインプレーして試合終了。

　松本貞一はバックの好守に支えられて4安打2四球1死球1三振でプロ入り初完封、2勝目をあげる。松本は初勝利をあげた7月26日の名古屋戦でも押出し四球を選んだがこの日も3点目の押出し四球を選んでいる。


　阪神は途中出場のカイザー田中義雄を含めて10人全員安打を記録した。


　昨日最終打席でサヨナラ三塁打を放った松下繁二がこの日は第一打席で決勝タイムリーを放ち、2試合連続、しかも2打席連続となる勝利打点を記録した。松下は7月27日の阪急戦でも決勝打を放っており、ここ4試合で3つ目の勝利打点を記録した。








＊松本貞一は4安打完封で2勝目をあげる。初勝利となった7月26日の名古屋戦に続いてこの日も押出し四球を選んだ。

　　　　　＊阪神打線は10人全員安打を記録。マルチヒットは松下繁二だけで合計11安打であった。

　　　　　　　　　　



　　　　　　　＊昨日の阪急戦で9回に松下繁二がサヨナラ三塁打を放った場面。

＊この日の初回、松下繁二が先制の決勝打を放った場面。松下は2試合連続＆2打席連続で勝利打点を記録した。