8月10日 (日) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 計
0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 3 6 阪神 26勝25敗 0.510 若林忠志
2 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 巨人 36勝12敗 0.750 澤村栄治
勝利投手 若林忠志 11勝8敗
敗戦投手 澤村栄治 6勝4敗
二塁打 (神)松下、田中、若林、御園生 (巨)千葉
三塁打 (神)御園生、田中 2 (巨)川上、水原
勝利打点 若林忠志 1
猛打賞 (神)御園生崇男(四安打) 1、カイザー田中義雄 1 (巨)千葉茂 2
ファインプレー賞 (巨)呉波 3
死闘の果て
巨人は初回、先頭の白石敏男が左前打で出塁、水原茂は左邪飛に倒れるが千葉茂が左前打を放って一死一二塁、川上哲治が右翼線に三塁打を放って2点を先制する。
巨人は3回、先頭の水原が右中間に三塁打、千葉が右前にタイムリーを放って3-0とする。
巨人先発の澤村栄治は6回まで無四球、初回の比留木虎雄に許した三塁内野安打と4回松下繁二に打たれた左前打の2安打に抑える。
阪神は7回、一死後松下が左中間に二塁打、若林忠志は左飛に倒れるが、御園生崇男が右翼線に三塁打を放って1-3、野口昇に代わる代打カイザー田中義雄も右中間に三塁打を放って2-3、澤村のワイルドピッチで三走田中が還り3-3の同点に追い付く。
澤村は8回、9回を無安打に抑え、若林は4回~9回まで3安打無失点、試合は両投手の投げ合いで延長戦に突入する。
阪神は10回、先頭の田中が右中間に二塁打、森国五郎の三前バントが内野安打となって無死一三塁、トップに返り宮崎剛の捕前バントで三走田中は動かず一走森は二進、一応犠打が記録されて一死二三塁、当時はまだ“セーフティスクイズ”はなかたと思いますが。続く皆川定之の記録は「-4A」。これは二ゴロでセカンド千葉が直接一塁ベースを踏んだことになります。皆川のスクイズを警戒してファーストの川上は前進守備をとっていたと考えられます。と言うことで二死二三塁、松木も二ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ、こちらは普通に「4-3」と記録されています。
11回は三者凡退に終わった阪神は12回、先頭の御園生が中前打で出塁、田中が送って一死二塁、しかし森は中飛、宮崎は三ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。
巨人は10回~12回は三者凡退、延長に入って阪神が押し気味に試合を進める。
巨人は13回裏、先頭の白石の遊ゴロをショート皆川が一塁に悪送球、しかし水原の一ゴロをファースト松木が一塁ベースを踏んでから二塁に送球して白石は二封されダブルプレー、ところが千葉が中前打から二盗に成功、川上が四球を選び、重盗に成功して二死二三塁、しかし期待の中島治康は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。
阪神は14回、一死後若林が四球で出塁、御園生が中前打を放って一死一二塁、しかし田中の三ゴロが「5C-3」と渡ってダブルプレー。
巨人は14回裏、先頭の吉原正喜が左前打で出塁すると平山菊二が送って一死二塁、呉波は投ゴロに終わるが澤村の遊撃内野安打で二死一三塁とサヨナラのチャンス、しかし白石は遊ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。
15回の攻撃を三者凡退で終えた阪神は16回、先頭の松木が右翼線に二塁打、比留木のバントは一邪飛、松下の三ゴロの間に松木は三進、ここで若林が中前にタイムリーを放ち均衡が破れて4-3、御園生の左中間二塁打で一走若林を迎え入れて5-3、田中も左中間に三塁打を放ち6-3とする。
巨人は16回裏、一死後呉が二塁に内野安打、澤村に代わる代打楠安夫が四球を選んで一死一二塁、しかし白石に代わる代打筒井修の二ゴロが「4-6-3」と渡って万事休す、阪神が激闘を制す。
巨人対阪神史に残る死闘をお伝えしたのは当ブログが初めてのことでしょう。御園生崇男が7打数4安打2打点、二塁打1本、三塁打1本、途中出場のカイザー田中義雄が4打数3安打2打点、二塁打1本、三塁打2本、千葉茂が6打数4安打1打点、二塁打1本と、3人が猛打賞を獲得した。
若林忠志は13安打4四球6三振で16回を完投、11勝目をあげる。
澤村栄治は16回を完投して13安打2四球5三振、珍しく暴投を1個記録している。
*若林忠志vs澤村栄治の死闘を伝えるスコアカード。
*延長16回の死闘を伝えるスコアカード。
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