2010年4月19日月曜日

12年春 名古屋vs阪急 1回戦

4月14日(水)甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9
2 0 0 0 0 1 0 0 0 3 名古屋 3勝6敗 0.333 森井茂
3 0 0 1 0 0 0 2 X 3 阪急   8勝1敗 0.889 石田光彦-中田武夫-笠松実


勝利投手 笠松実 3勝0敗
敗戦投手 森井茂 1勝3敗

二塁打 (阪)上田

上田藤夫逆転二塁打
 名古屋は初回、志手清彦左前打、三浦敏一四球の無死一二塁から桝嘉一が右前にクリーンヒットを放ち志手還り先制、ここまで全試合で四番を打ってきた小島茂男に代わり初めて四番に起用された白木一二が一二塁間を破り2点を先取。好調阪急はその裏、西村正夫が三塁前にセーフティバントを決めすかさず二盗、山田伝、山下実連続四球で無死満塁、山下好一の遊ゴロで山下実が二封される間に西村還り2-1、一死一三塁から山下好一が二盗、上田藤夫が右中間に二塁打を放ち3-2と逆転に成功。阪急は4回、二失で二塁に進んだ上田を宇野錦次の三塁線安打で還し4-2。名古屋は6回、五番に下がって奮起の小島が左前打で出塁、芳賀直一四球、森井茂三遊間安打から岡本利三が押出し四球を選び4-3と1点差に迫る。阪急は8回、山下実の右飛をライト志手が落球、山下実は二塁へ、ここで山下好一が三遊間を破り5-3、上田が送り黒田健吾四球の満塁で途中出場の川村徳久が右前に運び6-3とリードを広げる。6回一死からマウンドに立った好調笠松茂はこの日も後続を2安打に抑える好投で3勝目。
 殊勲の逆転二塁打を放った上田藤夫は、永田陽一氏著「ベースボールの社会史 ジミー堀尾と日米野球」によると、ハワイ出身の日系二世であり、1年早く阪急に入団していたジミー堀尾のツテで今年入団、戦後はパ・リーグ審判を永く務め、「俺がルールブックだ」の二出川延明の後のパ・リーグ審判部長となる極めて実直な人柄であった。何度も書いているように阪急のポイントは打線のつながりであり、今日で6連勝と絶好調の要因は好調を持続する上位4人に続く五番上田藤夫、六番黒田健吾が打点をあげていることが大きい。四番山下好一の得点が多いうちは阪急の優位は揺るがない。

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