4月17日(土)甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 8勝3敗 0.727 笠松実
0 4 0 0 0 0 0 1 X 5 タイガース 8勝2敗1分 0.800 御園生崇男
勝利投手 御園生崇男 1勝0敗
敗戦投手 笠松実 3勝1敗
二塁打 (タ)藤井
首位交代
関西の電鉄会社同士のライバル対決でしかも首位攻防戦、69年後に経営統合することになるが今は最大のライバル同士、御園生崇男は立ち上がりから快調なペース、1、2回ともに三者凡退に退ける。一方笠松実は今やエース格、ライバル対決初戦を任される。タイガースは2回、一死後御園生四球、足も速い御園生がスタートを切り山口政信との間でヒットエンドランを敢行、山口中前にはじき返し御園生は三塁へ、岡田宗芳三邪飛に倒れるも奈良友夫四球、トップに返り松木謙治郎も四球で押し出し、藤井勇は満塁走者一掃の右中間二塁打を放ち4点を先取。御園生は依然快調なピッチングで7回まで阪急打線を3四球のみでノーヒットに抑え込む。タイガース守備陣も軽快に2併殺を見せ阪急は未だ二塁も踏めず。阪急は8回、先頭の黒田健吾が左前にはじき返し初ヒット、昨年澤村以来の無安打無得点は消える。こういう時は得てしてピーッチャーは崩れるもの、しかし御園生は後続をピシャリと抑え4-0のまま。その裏タイガースの攻撃、先頭の広田修三が四球で出塁、御園生は遊ゴロ、ショート上田藤夫はセカンド宇野錦次に送球するも広田の足が早く野選が記録され無死一二塁、山口が送り岡田の中犠飛で広田生還しタイガースは待望の追加点をあげる。御園生の出来から見ればダメ押しか。阪急は最終回、二死後山下実がチーム2本目のヒットを右前に放つがこれまで、御園生は2安打3四球1三振で二塁を踏ませず今季初勝利を完封で飾る。
阪急は2連敗で首位の座をタイガースに明け渡す。快調に打ちまくってきた打線が息切れ気味。病気のため代打でしか出ていない宮武三郎、山下実、山下好一と慶應出身のビッグネームが並ぶがこういうチームは負けだすと脆いもの。戦後も太平洋クラブライオンズの山賊打線、近年の巨人等各チームの四番をかき集めたチームは客は集まっても勝利が続かない(因みに私は1970年から西鉄ライオンズのファンであり、西鉄消滅を機に1973年以降広島ファンとなりましたが当然太平洋クラブライオンズもウォッチしていました。太平洋初年度はビュフォードの加入が効いて春先快進撃を続け、後楽園に応援に行って大観衆が詰めかけていたことに驚きました。東映ー西鉄戦はほとんど見に行っていましたが、観客は2、3千人というところではなかったでしょうか。1975年に江藤、土井、白が加入して山賊打線となった時は嫌な予感がしましたが、江藤監督はよく頑張ったと思います。江藤監督はショートに梅田邦三を使い続けました。梅田は打率こそ2割そこそこですが守備では間違いなく12球団No1でした。阪急に大橋がいたためダイヤモンドグラブ賞は獲れませんでしたが(というより西鉄・太平洋には記者が投票しなかった)、江藤監督は山賊打線を売り物にしながらも「梅田だけは打撃に目をつぶっても使う。」と言っていました。観客がまばらな後楽園球場の東映ー西鉄戦で、ショート梅田の声が球場中に鳴り響いていました。なお、巨人については、さすがに羹に懲りて最近はまともなチーム作りをして成果を上げています。)。
0 件のコメント:
コメントを投稿