2025年2月28日金曜日

チーム名変更

 昭和22年6月1日より、近畿グレートリングは南海ホークスにチーム名を変更した。

 変更理由は有名なのでここでは省略する。


2025年2月27日木曜日

22年 金星vs阪急 6回戦

6月1日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 1 3 0 0 0 5 金星 12勝15敗 0.444 重松通雄 
0 0 1 0 2 0 0 0 0 3 阪急 11勝17敗 0.393 野口二郎

勝利投手 重松通雄 5勝2敗 
敗戦投手 野口二郎 4勝5敗

二塁打 (金)小前、重松、坪内 (急)青田
本塁打 (金)大友一明 1号

勝利打(金)大友一明 1


大友一明、逆転ツーラン

 西宮の第1試合は重松通雄と野口二郎の先発で午後1時丁度、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 金星は2回表、先頭の西沢道夫が左前打で出塁、小前博文が左中間にタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 阪急は3回裏、二死後上田藤夫が四球を選んで出塁、青田昇が左中間に同点タイムリー二塁打を放ち1-1と追い付く。

 金星は5回表、先頭の重松がレフト線に二塁打、一死後坂本勲に代わる代打内藤幸三が中前にタイムリーを放ち2-1と勝ち越す。

 阪急は5回裏、一死後山田伝が三塁線にヒット、トップに返り田中幸男が三遊間にヒット、上田は四球で無死満塁、青田が中前に逆転の2点タイムリーを放ち3-2と試合をひっくり返す。

 金星は6回表、先頭の現在首位打者清原初男が左前打で出塁、西沢の二ゴロで清原は二進、小前の投ゴロに二走清原が飛び出して二三塁間でタッチアウト、二死一塁となって大友一明がレフトスタンドに逆転ツーランを叩き込んで4-3、重松が左前打、辻勇夫の右前打で二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて5-3とリードする。

 重松通雄は8安打3四球1死球3三振の完投で5勝目をマークする。

 大友一明は昭和11年のプロ入り以来、通算4本目のホームランが殊勲打となった。

 金星は三走重松通雄、一走辻勇夫のバッテリーでダブルスチールを決めて貴重な追加点をあげた。

 この試合の結果、好調金星は単独4位をキープ。熾烈な順位争いから一歩抜け出した。

2025年2月25日火曜日

22年 東急vs太陽 5回戦

6月1日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 1 0 0 0 2 東急   9勝16敗 0.360 黒尾重明 北川桂太郎 白木義一郎 
1 1 0 0 0 0 0 1 X 3 太陽 11勝15敗 0.423 真田重蔵

真田重蔵     5勝5敗 
北川桂太郎 1勝4敗

二塁打 (東)飯島、大下 (太)中谷、佐竹

勝利打点(太)森下重好 3

猛打賞 (東)長持栄吉 2


太陽、打線のつながりで競り勝つ

 第7節4日目、日曜の後楽園には33,541人の観客が詰めかけた。昭和21年11月3日の34,708人に次ぐ史上二番目の記録である。

 後楽園の第1試合は黒尾重明と真田重蔵の先発で午後零時58分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 太陽は初回、先頭の荒川昇治が四球を選んで出塁、一死後中谷信夫が左中間にタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 太陽は2回裏、先頭の森下重好が左前打で出塁、伊勢川真澄のライト線ヒットで無死一三塁、松井信勝が中前にタイムリーを放ち2-0とする。

 東急は4回表、一死後飯島滋弥が四球を選んで出塁、大下弘の右中間二塁打で一死二三塁、長持栄吉の二塁への内野安打がタイムリーとなって1-2とする。

 東急は6回表、一死後飯島が右前打で出塁、大下の中前打で一死一二塁、長持が中前にタイムリーを放ち2-2の同点に追い付く。

 太陽は8回裏、先頭の藤井勇の当りは一ゴロ、これをファースト飯島がエラー、佐竹一雄がレフト線に二塁打を放ち無死二三塁、森下の中犠飛で3-2と1点を勝ち越す。

 東急は最終回、先頭の長持が中前打で出塁、鈴木圭一郎の投前送りバントを真田が二里に送球して長持はフォースアウト、二死後大沢喜好に代わる代打熊耳武彦が右前打を放って二死一三塁、しかし鈴木清一は二ゴロに倒れてゲームセット。

 真田重蔵は8安打1四球4三振の完投で5勝目をマークする。最終回のバント処理が大きかった。

 東急は長持が3安打2打点の活躍、飯島と大下も2安打ずつを放ったが、チーム8安打の内このクリーンナップトリオに7安打が集中し、もう1点の追加ができなかった。

 一方、太陽はチームでは7安打であったが、二番から八番までが1本ずつで、打線のつながりで競り合いを制した。

 Aクラス入りとなる4位争いは太陽と金星が争っている。早速、実況中継を西宮の金星vs阪急戦に移そう。
 

2025年2月24日月曜日

22年 4月・5月 月間MVP

月間MVP
投手部門 大阪 御園生崇男 3
 投手部門は別所昭、藤本英雄、御園生崇男の3人の争いとなった。
 別所は13試合に登板して110回3分の2を投げて9勝4敗3完封。防御率1.87、WHP1.11。
 藤本は10試合に登板して73回3分の0を投げて8勝2敗1完封。防御率1.97、WHP0.97。
 御園生は9試合に登板して45回3分の0を投げて7勝0敗1完封。防御率2.20、WHP1.09。

 当初は別所と藤本の争いと見られていた。
 別所は5月4日までの6試合では5勝1敗3完封、防御率0.58、WHP0.96と圧倒的成績であったが、5月8日以降の7試合では4勝3敗、防御率2.78、WHIP1.21と成績を落とした。特に5月23日の大阪戦で8対1とリードしていながら8回、9回に10失点で逆転負けし、大阪を勢い付かせてしまったという大きなマイナスポイントがあり脱落した。
 藤本で決まりとの声も多かったが、藤本は上位の大阪と近畿戦に一度も登板していない。
 御園生は登板回数が少ないものの、先発にリリーフに安定した活躍を見せて7戦不敗。

 これら要因を総合的に判断した結果、御園生崇男が選出された。


打撃部門 金星 清原初男 1
 打撃部門は川上哲治、藤井勇、清原初男の争いとなった。
 川上は3割4分7厘、13得点、13打点。二塁打7本、三塁打2本、本塁打2本、OPS0.992。
 藤井は3割3分7厘、13得点、11打点。二塁打7本、三塁打2本、本塁打2本、OPS0.904。
 清原は3割6分7厘、13得点、7打点。二塁打3本、三塁打0本、本塁打0本、OPS0.819。

 近年のOPSを重視する流れで行くと川上で決まりとなるが、事はそう単純ではない。川上の前後の打者が不振で、各チーム川上を歩かせておけば勝てるため敬遠が多く、出塁率が高くなってOPSを引き上げているだけなのである。実際、巨人は最下位に沈んでいる。したがって、今月に限っては川上には得票が集まらなかった。
 打撃内容だけ見ると藤井が有利であるが、清原は開幕から103打席連続無三振で4月・5月では1三振だけであった。

 藤井も3三振と少なく、三振が少ないことが必ずしも良いわけではないが、清原の打撃技術を評価する声も多く、清原初男が選出された。

2025年2月23日日曜日

22年 阪急vs近畿 5回戦

5月31日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 阪急 11勝16敗 0.407 今西錬太郎 天保義夫 
0 0 0 0 0 2 2 0 X 4 近畿 16勝10敗 0.615 丸山二三雄

勝利投手 丸山二三雄 4勝2敗 
敗戦投手 今西錬太郎 5勝4敗

二塁打 (急)田中 (近)坂田、朝井、岡村、丸山

勝利打点(近)岡村俊昭 3


さらばグレートリング

 西宮の第2試合は今西錬太郎と丸山二三雄の先発で午後2時55分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は初回、先頭の田中幸男がレフト線に二塁打、上田藤夫が送りバントを決めて一死三塁、しかし青田昇、野口明は連続三振。この初回の先制チャンスを逃したのが痛かった。

 近畿先発の丸山は2回以降6回まで、荒木茂のヒット1本に抑えて無失点。

 阪急先発の今西も5回まで1安打無失点の好投を続ける。

 近畿は6回裏、一死後この日二番に起用された朝井昇が左中間に二塁打、怪我で欠場の河西俊雄に代わって先発出場の岡村俊昭が中前にタイムリーを放ち1点を先制、山本一人監督も中越えにタイムリー二塁打を放ち2-0とする。

 近畿は7回裏、先頭の丸山がレフト線に二塁打、坂田清春が送りバントを決めて一死三塁、この日九番に下がった安井亀和が中前にタイムリーを放ち3-0、安井が二盗に成功、田川が中前にタイムリーを放ち4-0と突き放す。

 阪急は8回表、先頭の山田伝が左前打を放つとワイルドピッチで二進、田中は四球、上田も四球を選んで無死満塁、青田の遊ゴロで上田が二封される間に三走山田が還って1-4、青田が二盗を決め、野口明は四球を選んで一死満塁、しかし後続なく反撃もここまで。

 丸山二三雄は5安打4四球6三振の完投で4勝目をマークする。

 近畿は打線の組み換えが成功して「近畿グレートリング」としての最終戦を飾った。

2025年2月22日土曜日

22年 太陽vs巨人 5回戦

5月31日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 1 0 0 0 0 0 0 0  0   1  2 太陽 10勝15敗 0.400 スタルヒン 
0 0 0 0 0 0 0 0 1  0   0  1 巨人 10勝17敗 0.370 中尾輝三

勝利投手 スタルヒン 3勝5敗 
敗戦投手 中尾輝三     2勝5敗

三塁打 (太)森下
本塁打 (太)スタルヒン 1号

勝利打点(太)スタルヒン 1


スタルヒンが決勝本塁打

 後楽園の第2試合はスタルヒンと中尾輝三の先発で午後2時50分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 太陽は2回表、先頭の藤井勇が中前打で出塁、佐竹一雄の三ゴロでランナーが入れ替わり、森下重好が左中間にタイムリー三塁打を放ち1点を先制する。

 巨人先発の中尾は3回から5回まで1四球ずつを出すが無失点、6回以降は三者凡退を続けるナイスピッチング。

 太陽先発のスタルヒンは走者を出しながらも8回まで無失点。

 巨人は9回裏、先頭の山川喜作が中前打で出塁、千葉茂の投前送りバントをスタルヒンが二塁に送球するがセーフ、野選が記録されて無死一二塁、川上哲治の強烈な当りがライナーで一塁線を襲うがファースト佐竹一雄が内野安打に抑えて無死満塁、抜けていれば同店は確実でサヨナラまであった。ここで平山菊二に代わる代打小松原博喜が中犠飛を打ち上げて1-1の同点、一死一二塁から黒沢俊夫の右前打で二走千葉が三塁ベースを蹴ってホームに突入するが、ライト辻井弘からの送球にタッチアウト、後続も倒れて試合は延長戦に突入する。

 太陽は大ピンチを好守で粘り切った。

 太陽は11回表、先頭のスタルヒンが劇的な決勝ホームランを放ち接戦を制す。

 スタルヒンは7安打4四球6三振で11回を完投、3勝目をマークする。

 中尾輝三も11回を完投、被安打は3本だけであったが、森下の三塁打とスタルヒンの本塁打で敗れた。

 4位金星から最下位巨人まで1.5ゲーム差で5チームがひしめき合う展開は変わらず、順位は日替わりで変化している。

2025年2月21日金曜日

22年 東急vs大阪 5回戦

5月31日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
0 0 0 0 0 0 0 0  0  0 東急 9勝15敗 0.375 白木義一郎 
0 0 0 0 0 0 0 0 1X 1 大阪 18勝7敗 0.720 若林忠志

勝利投手 若林忠志     5勝3敗 
敗戦投手 白木義一郎 4勝6敗

勝利打点(大)長谷川善三 2


長谷川善三、又もサヨナラ打

 後楽園の第1試合は白木義一郎と若林忠志の先発で午後1時10分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 若林はヒットを打たれながら要所を締めるピッチング。終盤はピンチの連続で、8回は先頭の白木に右前打を許し、バントで送られて一死二塁とするが後続を抑える。9回は一言多十と飯島滋弥の連打で無死一二塁のピンチを迎えるが、大下弘以下を抑えてここまで7安打を許すも無失点。

 一方、白木はほぼ完璧なピッチングであった。3回までは三者凡退の連続。初回には金田正泰の投ゴロをキャッチャー鈴木圭一郎に転がして「1-2-3」でアウトにする得意のプレーも披露した。4回一死後金田に初ヒットを許すが「5-4-3」のゲッツーに抑える。5回から7回も三者凡退。8回は二死後本堂保次を初の四球で歩かせるが、キャッチャー鈴木圭一郎が二盗を刺して、8回まで1安打、残塁ゼロの24人で無失点。

 大阪は9回裏、先頭の玉置玉一に代わる代打御園生崇男が中前打で出塁、代走に呉昌征を起用、若林のライト線ヒットで無死一三塁、ここで長谷川善三が左前にサヨナラヒットを放ち決着を付ける。

 若林忠志は7安打1四球無三振の芸術的な完封で5勝目をマークする。

 5月26日の近畿戦も延長10回を若林が完封して長谷川のサヨナラ打で勝ったが、この日も同じコンビで勝利を掴み、大阪は6連勝で首位の座をキープした。

 白木義一郎がピッチャーゴロをキャッチャーに転がしてキャッチャーが一塁に刺す「1-2-3」のプレーは、今季の開幕戦となった4月18日金星戦での2回裏、小前博文の投ゴロが最初であった。この時のキャッチャーが熊耳武彦だったことから、白木のこのプレーは熊耳とのコンビであったと伝わるが、この日のキャッチャーはこのところ好調で熊耳に代わってマスクを被っている鈴木圭一郎であった。

 このプレーは今季5度目で、キャッチャーは熊耳武彦が3回、直近の2回は鈴木圭一郎で、ファーストは全て飯島滋弥である。