2025年8月11日月曜日

22年 巨人vs阪急 9回戦

7月15日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 巨人 25勝28敗1分 0.472 多田文久三 
0 0 0 0 0 0 3 0 X 3 阪急 26勝27敗2分 0.491 今西錬太郎

勝利投手 今西錬太郎 12勝5敗 
敗戦投手 多田文久三   5勝4敗

二塁打 (巨)平山

勝利打点(急)安井鍵太郎 1

猛打賞 (急)安井鍵太郎 1


安井鍵太郎、6年ぶりの猛打賞と勝利打点

 第13節最終戦は同率4位に並ぶ阪急と巨人との一戦。

 後楽園の第2試合は多田文久三と今西錬太郎の先発で午後2時49分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は3回裏、先頭の安井鍵太郎が中前打で出塁、今西の投前送りバントは多田が二塁に送球して安井は二封、トップに返り田中幸男の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 巨人は4回表、先頭の千葉茂の当りは遊ゴロ、これをショート田中幸男が一塁に悪送球、川上哲治の右前打で無死一二塁、小松原博喜の送りバントは今西が内野手出身らしい好フィールディングで三塁に送球して千葉は三封、平山菊二が左中間にタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 阪急は6回裏、先頭の安井が左前打で出塁、一死後トップに返り田中幸男の中前打で一二塁、下社邦男の投ゴロの間に二者進塁して一死二三塁と逆転のチャンスを迎えるが、期待の青田昇は三ゴロに倒れて無得点。

 阪急は7回裏、先頭の野口明の中飛をセンター呉新亨が落球、野口二郎の右前打で無死一二塁、日比野武の三塁線送りバントは内野安打、ピッチャー多田の一塁送球が悪送球となって二走野口明がホームに還り1-1の同点、二死後安井が3打席連続ヒットとなる中前タイムリーを放ち2-1と逆転してなお一死一三塁、今西の投前スクイズは多田がホームに送球して三走日比野はタッチアウトで失敗、二死一二塁からトップに返り田中幸男が左前にタイムリーを放ち3-1とリードする。

 今西錬太郎は8回、9回を三者凡退に抑えて5安打2四球無三振で完投、12勝目をマークする。今西は巨人から7勝目、戦後最初の巨人キラーたなった。

 巨人は4回の無死一二塁で小松原博喜にバントさせたが、ここは打撃好調でポイントゲッターになっている小松原に打たせるべきではなかったか。1点は先制したものの消極策が逆転負けにつながった。

 好調安井鍵太郎が3打席連続安打を記録して決勝打を放った。猛打賞は昭和16年5月5日以来、勝利打点は昭和16年6月21日以来6年ぶりである。

 安井鍵太郎は昭和16年に東邦商業から南海に入団してレギュラーポジションを掴み61安打を放つ活躍を見せたが1年で応召。兵役により昨年5年ぶりに近畿に復帰したがあまり出番はなく、今季は阪急に移籍してきた。前節終了時点では22打数1安打でプロ生活も今季限りかと見られていたが、今節に入っていきなり17打数9安打と爆発した。週間MVPの最有力候補である。

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