2025年8月27日水曜日

22年 中日vs阪急 8回戦

7月19日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 1 0 0 1 3 中日 33勝21敗1分 0.611 清水秀雄 
0 0 1 1 0 0 0 0 0 2 阪急 27勝29敗2分 0.482 野口二郎

勝利投手 清水秀雄 7勝4敗 
敗戦投手 野口二郎 9勝10敗

二塁打 (中)加藤、古川 (急)上田、日比野、荒木
本塁打 (中)清水秀雄 1号

勝利打点(中)清水秀雄 2


土壇場で清水秀雄が決勝本塁打

 第14節3日目、この日の神戸地方は30.9㎜の本降りで甲子園の試合は中止。

 後楽園の第1試合は清水秀雄と野口二郎の先発で午後1時3分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 中日は2回表、二死後加藤正二が右中間に二塁打、清水は四球、藤原鉄之助が左前にタイムリーを放ち1点を先制する。

 阪急は3回裏、先頭の日比野武が左中間に二塁打、昨日猛打賞の当たっている荒木茂がレフトにタイムリー二塁打を放ち1-1の同点とする。

 阪急は4回裏、先頭の野口二郎の当りは遊ゴロ、これをショート杉浦清がエラー、坂元義一の中前打で野口二郎は三塁に進み、送球の間に打者走者の坂元も二塁を陥れて無死二三塁、ここで阪急ベンチはサウスー清水に対して左の下社邦男に代えて右の山田伝を起用、山田の中犠飛で2-1と逆転する。

 中日は6回表、先頭の古川清蔵がレフト線に二塁打、大沢清が得意の右打ちでライトにタイムリーを放ち2-2の同点に追い付く。続く小鶴誠の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー。
 中日は7回も一死後藤原鉄之助が四球で歩くが併殺でチャンスを潰す。

 中日は8回表、先頭の金山次郎が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、続く杉浦の送りバントは捕邪飛となって失敗、古川は三邪飛に倒れ、金山が二盗を決めて二死二塁、しかし大沢の右打ちは右邪飛に終わって無得点。

 中日は9回表二死から清水がライトスタンドに決勝ホームランを叩き込んで3-2とする。

 清水秀雄は9安打5四球2三振の完投で7勝目をマークする。戦前の南海時代には四番も打っていた清水の豪打が決勝本塁打となった。

 中日8回の攻撃、「三者連続ファウルフライ」は記憶になく、プロ野球史上初の快挙の可能性もある。

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