2012年6月19日火曜日

砂塵コールド



 昭和15年3月23日(土)午後0時50分後楽園球場で、木下勇と松元三彦の先発でタイガースvs金鯱2回戦が始まった。

 タイガースは初回、二死後本堂保次がカウントツーツーからの5球目をレフトスタンドにホームラン、松木謙治郎が四球を選び、カイザー田中義雄の二飛をセカンド五味芳夫が落球、岡田宗芳が左前にタイムリーを放って2-0とする。

 金鯱は1回裏、先頭の佐々木常助の右翼ライナーをライト森国五郎が落球、森田実が右前打を放ち無死一二塁、濃人渉の投前送りバントが野選を誘い無死満塁、しかし古谷倉之助は三球三振、野村高義はツースリーから見逃し三振、山本次郎は中飛に倒れる。

 タイガースは2回、先頭の木下は二ゴロ、森がストレートの四球で歩き一死一塁、トップに返りジミー堀尾文人の打席で突風のため砂塵が舞い上がり試合続行不能となり、1時20分、ノーゲームが宣せられた。

 本堂保次の左翼ホームランは幻の本塁打となった。





*砂塵コールドゲームを伝えるスコアカード。




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