2012年6月7日木曜日

15年 金鯱vsライオン 1回戦


3月17日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 3 0 0 0 0 0  3 金鯱       0勝2敗 0.000 古谷倉之助
1 0 2 0 0 2 1 0 X  6 ライオン 1勝1敗 0.500 菊矢吉男

勝利投手 菊矢吉男     1勝0敗
敗戦投手 古谷倉之助 0勝1敗

三塁打 (ラ)水谷

勝利打点 なし

五味、濃人2個ずつエラー

 ライオンは初回、先頭の坪内道則が左前打で出塁、玉腰年男の三ゴロでランナーが入れ替わり、玉腰がピッチャー古谷倉之助からの牽制球に刺されて二死無走者、しかし水谷則一が四球を選び、鬼頭数雄の中前打で二死一二塁、広田修三の遊ゴロはショート濃人渉からセカンド五味芳夫に送球されるがこれを五味が逸らす間に水谷が還って1点を先制する。

 ライオンは3回、先頭の坪内の遊ゴロをショート濃人が一塁に悪送球、玉腰の遊ゴロでランナーが入れ替わり、水谷が右中間に三塁打を放って2-0、鬼頭の投ゴロで水谷がホームを突きピッチャー古谷がホームに送球するがセーフ、野選となって3-0とする。

 金鯱は4回、先頭の濃人が左前打で出塁、野村高義の右前打で無死一二塁、森田実の左前打をレフト鬼頭が三塁に悪送球する間に濃人が還って1-3、一走野村は三塁に進み打者走者の森田も悪送球の間に二塁を陥れて無死二三塁、古谷倉之助は二ゴロ、山本次郎は三振に倒れて二死二三塁、ここで上野義秋が右前にプロ入り初ヒットとなる同点2点タイムリーを放って3-3に追い付く。

 ライオンは6回、一死後西端利郎の二ゴロをセカンド五味がこの日2つ目のエラー、松岡甲二が四球を選び菊矢吉男の三ゴロで西端は三封、トップに返り坪内が四球を選んで二死満塁、玉腰の遊ゴロをショート濃人が手痛いこの日2つ目のエラーを犯して4-3と勝ち越し、水谷が左前にタイムリーを放って5-3とする。

 ライオンは7回、先頭の広田が四球で出塁、山本尚敏の左前打で無死一二塁、西端の遊ゴロで山本が二封されて一死一三塁、松岡の二塁内野安打で広田が還って6-3とする。

 菊矢吉男は5回以降ライオン打線を3安打無失点に抑え、8安打3四球6三振の完投で1勝目をあげる。

 金鯱のくせ者二遊間コンビ、五味芳夫と濃人渉が手痛いエラーを2個ずつ犯して失点に結び付けたため、完投した古谷倉之助は6失点ながら自責点は1であった。

 金鯱4回の攻撃で貴重な同点タイムリーを放った上野義秋は戦前は昭和15年にプレーしただけであるが10年後の昭和25年に西鉄クリッパースでプロに復帰し、26年は西鉄ライオンズで、27年は広島カープでプレーすることとなる。





               *菊矢吉男は8安打完投で1勝目をあげる。






            *上野義秋のプロ入り初ヒットを伝えるスコアカード





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