3月25日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 1 5 ライオン 3勝3敗 0.500 菊矢吉男
0 1 0 0 1 0 0 0 2 0 0 4 金鯱 1勝5敗 0.167 中山正嘉
勝利投手 菊矢吉男 3勝0敗
敗戦投手 中山正嘉 0勝2敗
二塁打 (ラ)菊矢
三塁打 (ラ)西端
本塁打 (金)森田 1号、五味 1号
勝利打点 菊矢吉男 2
菊矢吉男、2試合連続完投勝利&勝利打点
金鯱は2回、一死後山本次郎がツースリーから四球で出塁、野村高義もワンスリーから四球を選んで一死一二塁、長島進はワンツーから2球ファウルで粘って一塁線に内野安打、一死満塁として中山正嘉がワンスリーから押出し四球を選んで1点を先制する。続く五味芳夫の三ゴロは「5-4-3」と渡ってダブルプレーでスリーアウトチェンジ。
金鯱は5回、一死後佐々木常助が右前打を放つが二盗に失敗、ここで森田実が右翼スタンドにホームランを叩き込んで2-0とする。
金鯱先発の中山正嘉は5回と8回に西端利郎にヒットを許しただけで8回まで2安打1四球3三振で完封目前であったが9回に崩れた。
ライオンは9回、先頭の玉腰年男がツーナッシングと追い込まれながら四球を選んで出塁、水谷則一はツーツーから2球ファウルで粘って7球目を右翼線に痛打、しかもこれをライト野村が後逸する間に一走玉腰はホームイン、打者走者の水谷も三塁に進む。金鯱のライトは水谷からプロ入り初出場となる新井一に交代する。鬼頭数雄が右前にタイムリーを放って2-2の同点、広田修三が投前に送りバントを決めて一死二塁、山本尚敏はツースリーから2球ファウルで粘って四球を選び一死一二塁、当っている西端がワンボールからの2球目を右翼に三塁打、二者を迎え入れて4-2と逆転する。翌日の読売新聞によると「野村に代った右翼新井が果敢に突っ込んで転倒する不運に三塁打となり・・・」とのこと。いきなりの初出場で緊張していたところに判断の難しい打球が飛んできたようだ。
2点のビハインドを追う金鯱は9回裏、先頭の長島がワンスリーから四球を選んで出塁、中山の二ゴロでランナーが入れ替わり一死一塁、ここで五味が左翼スタンドに同点ツーランを叩き込んで4-4として延長戦に突入する。
ライオンは10回、先頭の坪内道則の三ゴロをサード山本次郎がエラー、玉腰が投前に送りバントを決めて水谷の一ゴロの間に坪内は三進、鬼頭のストレートの四球は敬遠でしょう。鬼頭が二盗を決めて二死二三塁、しかし広田は見逃しの三振に倒れる。金鯱の10回裏は三者凡退。
ライオンは11回、先頭の山本は中飛に倒れるが西端がこの日4本目となるヒットを右前に放って一死一塁、8回から3人目のショートとしてプロ入り初出場の加地健三郎は三振に倒れて二死一塁、ここで力投を続ける菊矢吉男が右中間に決勝二塁打を放って5-4とする。
金鯱は11回裏、新井に代わって柴田多摩男が代打でプロ入り初出場を果たすが三振、長島は左飛、中山に変わる代打松元三彦は三振に倒れてライオンが粘り勝ち。
菊矢吉男は11回を完投して5安打6四球7三振の力投を見せて3勝目をあげる。11回の決勝二塁打で勝利打点が記録された訳であるが、菊矢は19日のセネタース戦でも完投して決勝スリーランを含む6打点をあげて勝利打点を記録しており、2試合連続完投勝利&勝利打点の快挙を達成した。他に例があるかは不明であるが世界記録の可能性がある。
西端利郎が5打数4安打の活躍を見せた。当時は待球主義であったが本日の西端は第一打席の二飛はワンナッシングからの2球目、第二打席の右前打はワンボールからの2球目、第三打席の中前打は見逃し、ボール、ファウルからの4球目、第四打席の右翼三塁打はワンボールからの2球目、第五打席の右前打は初球を狙い打ったものである。バットが振れていることを自覚して積極的に手を出していったのでしょう。
*菊矢吉男は11回を完投して3勝目をあげる。
*西端利郎と菊矢吉男の活躍を伝えるスコアカード。
*延長11回粘り勝ちしたライオン打線。
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