2012年6月20日水曜日

15年 南海vsイーグルス 2回戦


3月24日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 0 1 0 0 0 0 1 5 南海     3勝3敗1分 0.500 政野岩夫
0 0 1 0 2 0 0 0 0 3 イーグルス 3勝4敗 0.429 亀田忠

勝利投手 政野岩夫 1勝2敗
敗戦投手 亀田忠   2勝2敗

二塁打 (南)末崎
三塁打 (南)清水

勝利打点 清水秀雄 1


政野岩夫粘りのピッチング

 この試合はスコアカードにカウントも記入されています。南海はエース政野岩夫が先発。一方、イーグルスは2試合連続完封の亀田忠が先発する。

 南海は初回、二死後国久松一の遊ゴロをショート山田潔が一塁に悪送球、吉川義次がワンスリーから四球を選んで二死一二塁、五番ライトに入っている清水秀雄がワンボール後の2球目を左中間に三塁打、2点を先制する。更に山尾年加寿がストレートの四球、末崎隆行の遊ゴロをショート山田がこの回2つ目のエラーする間に清水が還って3-0とする。亀田の連続無失点記録は19イニングスで途切れる。

 イーグルスは3回、一死後山田が中前打で出塁、山田は初球ファウル後ボール3つを選んで5球目をファウル、6球目を中前に叩いたものである。初回の2つのエラーを取り返すために必死なのであろう。トップに返り岡田福吉がワンツー後右翼線にヒット、山田は三塁に走り岡田も二塁を狙うがライト清水からの送球にタッチアウト、清水は当然強肩でしょう。二死三塁から太田健一の三ゴロをサード戸田与三郎がエラーする間に山田が還って1-3とする。

 南海は4回、先頭の末崎隆行がノーツーから中越えに二塁打、政野岩夫はファウル2つから見逃しで三球三振。送りバント失敗の可能性がある。戸田がツースリーから四球を選んで一死一二塁、トップに返り岡村俊昭もワンスリーから四球を選んで一死満塁、上田良夫の二ゴロで三走末崎は本封、国久がストレートの押出し四球を選んで4-1と突き放す。

 イーグルスは5回、山田がツースリーから四球で出塁、トップに返り岡田福吉もワンスリーから四球を選んで一死一二塁、太田健一の二ゴロをセカンド国久がエラーする間に山田が還って2-4、中河美芳の二ゴロの間に二者進塁して二死二三塁、谷義夫の三ゴロをサード戸田がこの日2つ目のタイムリーエラーして3-4と追い上げる。

 南海は9回、一死後上田が中前打で出塁、国久の投ゴロの間に上田は二進、吉川義次が中前にタイムリーを放って3-5、センター寺内からのバックホームの隙を突いて打者走者の吉川は二塁に進むが、亀田忠からの牽制球にタッチアウト。

 イーグルス9回、山田に代わる代打菅利雄が中前打、トップに返り岡田が左前打を放つが後続なく試合終了を告げるサイレンが高々と鳴り響く。

 政野岩夫は6安打6四球3三振3失点の完投で今季初勝利をあげる。3つのタイムリーエラーにもめげずに自責点ゼロの粘りのピッチングであった。清水秀雄は五番ライトに入って先制の三塁打、野口二郎のような活躍ぶりである。

 戸田与三郎が3打席連続四球を選んだ。戸田は通算30打数1安打で引退することとなるが通算13四球を選んでおり、通算打率0割3分3厘に対して通算出塁率は3割2分6厘でIsoD(出塁率-打率)は0.293と言う驚異的な数字を残す「四球選びの名人」であるが、本日は遺憾なく本領を発揮した。

 本日のスコアカードにはカウントも記されているのでカウントまでお伝えいたしましたが、当ブログではストライクを先にコールする旧カウント方式を採用させていただいておりますのでご了承ください。




               *政野岩夫は6安打完投で1勝目をあげる。













            *「四球選びの名人」戸田与三郎が3打席連続四球を選ぶ。











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