2025年2月8日土曜日

22年 阪急vs金星 5回戦

5月29日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 10勝15敗 0.400 溝部武夫 森弘太郎 
1 0 0 0 0 0 0 0 X 1 金星 10勝14敗 0.417 内藤幸三

勝利投手 内藤幸三 2勝3敗 
敗戦投手 溝部武夫 0勝1敗

二塁打 (急)青田

勝利打点(金)西沢道夫 2

猛打賞 (金)坪内道則 2


内藤幸三、無四球完封

 第7節初日、西宮の第1試合は溝部武夫と内藤幸三の先発で午後1時丁度、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 金星は初回、先頭の坪内道則監督が一塁線にヒット、酒沢政夫の遊ゴロが野選を誘い、清原初男はストレートの四球で無死満塁、西沢道夫の中犠飛で1点を先制する。

 坪内-西沢の子弟コンビによる得点であった。西沢は戦争中に肩を痛めて中部日本では投手を断念したが、坪内が西沢を金星に誘って打者に転向させ、長距離砲に育て上げた。昭和24年に西沢が中日に呼び戻された際には、坪内も中日に移籍することを条件にしたと言われている。

 内藤幸三はスミ一を守り切った。初回、二死後青田昇に二塁打を許すが野口明を投ゴロに打ち取る。3回は山田伝と上田藤夫のヒットで一死一二塁のピンチを迎えるが後続を抑える。

 内藤は、4回以降9回まで阪急打線を6イニング連続三者凡退に抑え込み、4安打無四球3三振で5月19日の太陽戦に続いて今季2度目の完封、2勝目をマークする。

 無四球完封は、5月16日にスタルヒンが記録して以来、リーグ全体でも2度目となる。内藤のピッチングは円熟味を増してきた。

 この試合の三塁塁審は山口茂次審判員が務めた。山口は第2試合でも一塁塁審を務めるが、この日を最後に連盟の審判員を退き、国民リーグに移る。

 第7節から、関西を主戦場にしていた杉村正一郎審判員が関東地区に出張した。5月24日に甲子園球場で行われた、山口審判員が三塁塁審を務めていた大阪vs巨人戦で、呉昌征のレフト線二塁打の判定を巡って25分間試合が中断した件について、報告を求められたのであろう。協議の結果、山口茂次審判員が責任を取らされたと見るのが妥当のようだ。

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