2025年2月5日水曜日

22年 阪急vs巨人 5回戦

5月26日 (月) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 2 1 0 2 2 7 阪急 10勝14敗 0.417 野口二郎 今西錬太郎 
0 0 0 0 1 3 1 0 0 5 巨人   8勝16敗 0.333 中尾輝三 川崎徳次

勝利投手 今西錬太郎 5勝3敗 
敗戦投手 中尾輝三    2勝4敗

二塁打 (急)野口明、坂元 (巨)山川 2、平山
三塁打 (急)山田 (巨)小松原 2
本塁打 (急)日比野武 1号

勝利打点(急)野口明 3

猛打賞 (急)野口明 1


日比野武、甲子園での戦後初ホームラン

 5月25日(日)は東西とも雨のため中止。東京は26日も雨が続き、雨に祟られた第6節最終日は甲子園の2試合が行われた。

 昨日、雨の中で突貫工事が行われ、この日から甲子園球場にラッキーゾーンが設置された。これにより、これまで左中間、右中間の最深部は119mであったが105mに短縮された。レフトポール際までは91mが公式発表であるが、実測は87mであったとも言われている。

 甲子園の第1試合は野口二郎と中尾輝三の先発で午後1時3分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は5回表、先頭の日比野武が四球を選んで出塁、山田伝が右中間にタイムリー三塁打を放ち1点を先制、トップに返り田中幸男の左前タイムリーで2-0とする。

 巨人は5回裏、先頭の小松原博喜が左中間に三塁打、一死後内堀保の三ゴロの間に三走小松原が還って1-2と追い上げる。

 阪急は6回表、一死後坂元義一が中前打出塁、野口二郎の三ゴロをサード山川喜作がエラーして一死一二塁、日比野の投ゴロは「1-4-3」と転送されるが二塁はセーフで一塁アウト、二死二三塁から中尾の二塁牽制が悪送球となる間に三走坂元が還って3-1とする。

 巨人は6回裏、先頭の山川が左中間に二塁打、千葉茂の右飛で山川はタッチアップから三塁に進み、川上哲治の中前タイムリーで2-3、平山菊二の左中間二塁打で一死二三塁、阪急ベンチはここで野口二郎から今西錬太郎にスイッチ、しかし小松原が右中間に逆転の2点タイムリー三塁打を放ち4-3と試合をひっくり返す。

 巨人は7回裏、当たっている山川が右中間に2打席連続の二塁打、千葉の左飛で山川はタッチアップから三塁に進み、川上が四球から盗塁を決めて二死二三塁、平山の中前タイムリーで5-3と突き放す。

 阪急は8回表、先頭の坂元が右越えに二塁打、一死後日比野が左中間にホームランを叩き込んで5-5の同点とする。

 甲子園球場は、昭和21年は進駐軍に接収されていてプロ野球では使用させてもらえず、昭和22年に使用許可が下りて開幕からラッキーゾーンが設置されるまでは本塁打0本だったので、日比野の一発は甲子園での戦後初ホームランであった。これがスタンドインしたのかラッキーゾーンに吸い込まれたのかは、スコアカードからは不明である。当時の野球雑誌を調べれば判明するでしょう。

 阪急は9回表、先頭の上田藤夫が四球を選んで出塁、青田昇の右前打で無死一三塁、巨人ベンチはここで中尾から川崎徳次にスイッチ、野口明が右前にタイムリーを放ち6-5と逆転、坂元の遊ゴロで三走青田がホームに突っ込み、ショート田中資昭がバックホームするがセーフ、野選が記録されて7-5と突き放す。

 今西錬太郎は9回裏の巨人の反撃を抑えて5勝目をマーク、その内巨人からは4勝目となった。

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