2019年11月24日日曜日

21年 タイガースvsグレートリング 3回戦


5月30日 (木) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計 
1 1 0 0 0 0 0 0 1  0  3 タ軍 9勝8敗 0.529 渡辺誠太郎 
0 0 0 0 2 0 1 0 0 1X 4 グ軍 9勝8敗 0.529 丸山二三雄 

勝利投手 丸山二三雄 4勝2敗
敗戦投手 渡辺誠太郎 1勝5敗 

二塁打 (タ)藤村3、富樫 (グ)山本、安井、桶川、筒井
本塁打 (タ)本堂保次 1号

勝利打点 (グ)田川豊 1

猛打賞 (タ)藤村冨美男(4安打)4


田川豊、鮮烈デビュー

 西宮の第2試合は渡辺誠太郎と丸山二三雄の先発で午後3時10分、金政主審の右手が上がりプレイボール。

 グ軍は河西俊雄が二番ショートで復帰。タ軍は土井垣武が六番キャッチャーで5月12日以来の出場。両軍の四番サードは藤村監督と山本監督、これはこの3回戦が初めて。


 タ軍は初回、先頭の呉昌征が四球を選んで出塁、金田正泰が送って一死二塁、しかし丸山からの牽制にタッチアウト、ここは左の丸山ということで三盗を狙っていたか、直後に本堂保次がレフトスタンドに先制ホームランを叩き込んで1-0、続く藤村冨美男監督も右中間に二塁打、しかし御園生崇男は左飛に倒れて追加点はならず。


 グ軍は1回裏、一死後河西が三塁へのヒットで出塁すると二盗に成功、しかし後続なく無得点。


 タ軍は2回表、一死後富樫淳が右前打で出塁、渡部の遊ゴロをショート河西がファンブル、白球を拾い上げて二塁に送球するが悪送球、この間に富樫は一気にホームに還って2-0とする。


 タ軍は3回表、一死後本堂が四球を選んで出塁、グ軍山本一人監督はここでショートをWエラーを犯した河西から桶川隆に交代、これは丸山に一息入れさせる効果も狙ったか、藤村監督は三塁にヒット、御園生も右前打で続いて一死満塁、しかし土井垣武のニゴロがセカンド安井-ショート桶川-ファースト別所と渡ってダブルプレー、ショックを引きずる河西だったらこうは行ったか、ここは山本監督のファインプレー。


 グ軍は5回裏、先頭の丸山の当りはニゴロ、これをセカンド本堂がエラー、筒井敬三は中飛に倒れるが、トップに返り安井が中越えに二塁打を放って丸山を迎え入れ1-2、桶川も左中間に二塁打を放ち2-2の同点に追い付く。河西にポジションを取られそうな桶川も必死。


 タ軍は6回表、先頭の富樫の当りは右中間を破り、富樫は二塁ベースを蹴って三塁に向かうが、ライト岡村俊昭からの返球を中継したセカンド安井の三塁送球にタッチアウト、山本監督はここでライトを岡村からプロ入り初出場となる田川豊に交代、岡村に何かアクシデントがあったのか、あるいは岡村の拙守により富樫の打球が頭上を越えたのを見て俊足の田川に代えたのか、この交代で丸山は落ち着きを取り戻し、渡辺は三振、長谷川善三は四球を選ぶが、トップに返り呉昌征も三振。


 タ軍は7回表、先頭の金田が二遊間にヒット、本堂の三ゴロをサード山本監督がエラー、藤村監督の打席で丸山がボークを犯して無死二三塁、しかし丸山が踏ん張り藤村は三振、御園生が四球を選んで一死満塁、土井垣の当りは二遊間へ、しかしセカンド安井がこの打球に追い付くと自ら二塁ベースを踏んで一塁に送球、「4B-3」のダブルプレーでタ軍のチャンスは潰える。


 グ軍は7回裏、先頭の別所が四球を選んで出塁、しかし丸山のニゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー、チャンスは潰えたかに見えたが、筒井が左中間に二塁打を放って二死二塁、トップに返り安井が中前に勝ち越しタイムリーを放ち3-2とリードする。


 グ軍は8回の守備からエラーを犯した山本監督がサードからファーストに回り、別所に代わって宮崎仁郎が入ってサード。


 タ軍は9回表、先頭の金田が四球を選んで出塁、本堂の一ゴロの間に金田は二進、藤村監督が左中間に二塁打を放ち3-3の同点、御園生は四球を選んで一死一二塁、土井垣の当りはセカンドライナー、二走藤村は戻れずダブルプレーとなって同点止まり。


 グ軍は9回裏、先頭の木村勉が三塁にヒット、宮崎の三ゴロでランナーが入れ替わり、丸山の右前打で一死一二塁と一打サヨナラのチャンス、しかし筒井の三ゴロをサード藤村監督が三塁ベースを踏んで一塁に送球して「5C-3」のダブルプレー、試合は延長戦に突入する。


 グ軍は10回裏、先頭の安井が四球を選んで出塁、桶川の投ゴロで安井は二封されて一死一塁、ここでこの日初登場の田川が右中間にサヨナラ三塁打を放ちグ軍が激戦を制す。


 丸山二三雄は10回を完投して10安打8四球7三振、崩れかかる場面を何度も凌いで4勝目をマークする。


 タ軍は久々登場の土井垣武が二塁へ3つの併殺打、セカンド安井の好守に阻まれた。藤村冨美男はこの日の4安打で今季51打数21安打、打率を4割に乗せてきた。


 グ軍は安井亀和が攻守にわたって活躍、河西俊雄と田川豊も戦列に加わり役者が揃ってきた。


*サヨナラ三塁打で鮮烈デビューを飾った田川豊。近鉄初年度の選手名鑑に残された直筆サイン。


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