2019年11月10日日曜日

21年 ゴールドスターvsタイガース 4回戦


5月24日 (金) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計 
2 0 1 0 0 0 0 0  0  3 ゴ軍 6勝9敗1分 0.400 内藤幸三 
0 0 1 0 0 0 0 0 3X 4 タ軍 9勝6敗 0.600 野崎泰一 

勝利投手 野崎泰一 2勝2敗
敗戦投手 内藤幸三 3勝4敗

三塁打 (タ)長谷川

勝利打点 (タ)金田正泰 1

猛打賞 (ゴ)坪内道則(4安打) 1

本盗  (タ)長谷川善三


タ軍9盗塁、劇的なサヨナラ勝ち

 後楽園の試合は野崎と内藤の先発で午後3時6分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 ゴ軍は初回、先頭の坪内が三塁線に内野安打、坪内が二盗を決め、酒沢が送って一死三塁、田中宣顕が四球から二盗を決めて一死二三塁、菊矢の三ゴロで三走坪内がホームに突っ込み、サード藤村からのバックホームをかいくぐってホームイン、野選が記録されて1点を先制、一死一三塁から内藤の一ゴロの間に三走田中が還って、この回1安打で2点を先制する。


 ゴ軍は2回表、先頭の吉川が5球ファウルで粘るが三振、大崎欣一の二ゴロをセカンド本堂がエラー、しかし坂本勲のサードライナーに大崎が飛び出し「5-3」と転送されてダブルプレー。


 ゴ軍は3回表、先頭の坪内が三遊間に内野安打、ショート長谷川善三の悪送球が加わり無死二塁、酒沢が送って一死三塁、絶好調の田中が中前にタイムリーを放ち3-0とリードを広げる。


 タ軍は3回裏、二死後長谷川が右中間に三塁打、トップに返り呉昌征が四球を選んで二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて1-3とする。


 ゴ軍は5回表、一死後坪内が三前にバントヒット、しかし酒沢の投ゴロが「1-6-3」と渡ってダブルプレー。


 タ軍は7回裏、一死後長谷川が四球を選んで出塁、トップに返り呉も四球を選んで一死一二塁、ゴ軍坪内監督がここでライトを末崎正隆から早川平一に交代させて一息入れると、金田は三振、御園生はニゴロ、ここは内藤が息を吹き返して無得点。


 ゴ軍は8回表、先頭の坪内が又も三前にバントヒット、しかしここも酒沢の投ゴロが「1-6-3」と渡ってダブルプレー、田中は遊飛に倒れて無得点。


 タ軍は9回裏、先頭の池端の遊ゴロをショート酒沢が一塁に悪送球、打者走者の池端は二塁に進んで代走に小林英一を起用、野崎に代わる代打渡辺誠太郎の遊ゴロもショート酒沢がエラー、この間に二走小林が還って2-3、一塁に生きた渡辺に代えて高山泰夫を代走に起用、無死一塁から長谷川が送りバントを決めて一死二塁、トップに返り呉は四球を選んで一死一二塁、ここで二走高山と一走呉がダブルスチールを決めて一死二三塁、金田が右前に決勝の2点タイムリーを放ち、タ軍が劇的な逆転サヨナラ勝ちを飾る。


 野崎泰一は6安打2四球3三振の完投で2勝目をマークする。


 ゴ軍では坪内監督が2本のバントヒットを含むオール内野安打で4打数4安打の猛打賞。二番の酒沢が送りバントを決めた第1打席と第2打席は共に得点に結びついたが、第3打席と第4打席は共に「1-6-3」のダブルプレー。5回の第3打席は一死一塁だったので酒沢は打っていったと考えられるが、8回の第4打席は送りバントが併殺になった可能性が高い。


 その酒沢は9回裏に手痛いWエラー。野球にミスは付き物とは言え、この日は酒沢の日ではなかった。


 タ軍は9盗塁を記録、呉昌征が3盗塁、本堂も3盗塁であった。長谷川善三がダブルスチールによる本盗を決め、9回のサヨナラ劇も二走高山と一走呉によるダブルスチールからのものであった。


*逆転サヨナラ打の金田正泰。このユニフォームは昭和23~24年のもの(綱島理友著「日本プロ野球ユニフォーム大図鑑」参照)。ここまで状態の良いカードは珍しいでしょう。


*オール内野安打で4安打の坪内道則。カードは中日時代。いかにも短距離打者らしい構えですね。この肩のマークは昭和24年のもの。


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