2015年5月5日火曜日

17年 名古屋vs阪急 8回戦


7月18日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 2 0 0 0 2 名古屋 19勝34敗1分 0.358 西沢道夫
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急     26勝23敗2分 0.531 中田武夫 笠松実

勝利投手 西沢道夫 3勝4敗
敗戦投手 中田武夫 2勝2敗

本塁打 (名)岩本章 3号

勝利打点 岩本章 4


西沢道夫、無安打無得点

 今季延長28回の試合以外ではいいところのなかった西沢道夫が快投を見せた。

 初回、先頭のフランク山田伝を捕邪飛に打ち取り、上田藤夫には四球を与えるが黒田健吾の遊ゴロで上田は二封、山下好一を右邪飛に打ち取り無難な立ち上がりを見せる。2回~4回は三者凡退。

 5回、先頭の森田定雄をストレートの四球で歩かせ、中島喬の投ゴロの間に森田が二進してこの試合唯一スコアリングポジションに走者を背負うが、池田久之をファーストライナーに打ち取りファースト飯塚誠から二塁ベースカバーのショート木村進一に送球されて飛び出していた二走森田が戻れずダブルプレー。西沢は前半戦を無安打で折り返す。

 味方に先制点をもらった6回は三者凡退。7回、一死後黒田に3つ目の四球を与えるが、山下好一に代わる代打小田野柏を遊ゴロ併殺に仕留める。

 8回、先頭の森田を三振、続く中島も三振に仕留め、終盤に入って更にエンジン全開となってきた。池田の遊ゴロをショート木村進一がエラーするが、池田の盗塁をキャッチャー古川清蔵が刺し、依然として無安打ピッチングを続ける。

 9回、高柳常治に代わる代打日比野武を右飛、笠松実を遊ゴロに打ち取り、最後はトップに返り山田を右飛に打ち取ってノーヒットノーランを達成した。112球を投げて3四球2三振の快投であった。


 その西沢を助けたのは岩本章の一発であった。6回、一死後石丸藤吉が中前打で出塁すると岩本がレフトスタンドにライナーで叩き込むツーランを放ち試合を決めた。


 翌日の読売新聞に掲載された鈴木惣太郎の論評では「二塁にさえ進ませぬ」と書かれいるが、実際は5回に森田定雄が二塁に進んでいる。沢村の2回目の無安打無得点の試合でも新聞には「二塁を踏ませず」と書かれているものの実際には松木謙治郎が二塁に進んでいる(2010年5月15日付けブログ「松木謙治郎は二塁を踏んだか」参照)。両方に共通しているのは連打や四球による進塁ではなく、内野ゴロの間に進塁したものであり、この場合は「二塁を踏ませず」という記載にしていた可能性が考えられる。

http://shokuyakyu.blogspot.jp/2010/05/blog-post_9767.html




*戦後、中日時代の西沢道夫のサイン。




 

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