2015年5月27日水曜日

17年 黒鷲vs南海 8回戦


7月25日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 1 0 1 0 3 黒鷲 14勝38敗4分 0.269 石原繁三
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 南海 31勝27敗 0.534 石田光彦 長谷川善三 神田武夫

勝利投手 石原繁三 9勝16敗
敗戦投手 石田光彦 5勝6敗

二塁打 (黒)小松原、木下、玉腰
三塁打 (南)国久

勝利打点 小松原博喜 1


黒鷲全員安打

 黒鷲は初回、先頭の山田潔が四球を選んで出塁、渡辺絢吾が三振に倒れて山田は二盗に失敗、しかし玉腰忠義が右翼線にヒット、小松原博喜の右中間二塁打で玉腰が還り1点を先制する。

 黒鷲は2回に富松信彦と木村孝平、3回は山田と渡辺がヒットを放つが無得点。4回、先頭の杉江文二が中前打を放つがここも得点に結びつかず、5回も二死一塁から木下政文が左中間に二塁打を放ち一走小松原が一気にホームを狙うがタッチアウト、毎回安打を放ちながら追加点を奪えず。

 黒鷲は6回、先頭の杉江が四球で出塁、木村が送って一死二塁、石原繁三の右前打で一死一三塁、のはずであったが石原が一塁をオーバーランして「9-1-3」と転送されてタッチアウト、トップに返り山田が四球を選んで二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて2-0とする。このプレーでは三走杉江と一走山田に同じタイミングで盗塁が記録されているので「重盗」なのですが、備考欄に「1-6-2の間に重盗」と書かれているので、一走山田がディレードスチールを仕掛けて一二塁間に挟まれている間に三走杉江がホームを陥れ山田も二塁に進んだトリックプレーによる重盗であったことが分かります。

 黒鷲は8回、一死後木村がショートに内野安打、石原が送って二死二塁、トップに返り山田の左前タイムリーで3-0とリードを広げる。

 南海は8回裏、元気のない南海打線の中にあって一人気を吐く柳鶴震が中前打を放って出塁、猪子利男が四球を選んで一死一二塁、北原昇の遊ゴロをショート山田が失して一死満塁、岩本義行の遊ゴロの間に三走柳が還って1-3とするが追撃もここまで。

 石原繁三は6安打3四球1三振1失点、自責点ゼロの完投で9勝目をあげる。


 不振を続ける南海と最下位を独走する黒鷲との一戦は黒鷲が全員安打を記録して快勝、7回を除く毎回安打でもあった。


 南海は好調・柳鶴震をトップに起用し、柳は4打数2安打を記録して期待に応えたが、チームは元気なく敗れ去った。



*全員安打を記録した黒鷲打線。



 

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