7月16日 (木) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 2 1 0 0 4 巨人 36勝15敗1分 0.706 広瀬習一
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大洋 27勝20敗3分 0.574 重松通雄 三富恒雄
勝利投手 広瀬習一 15勝6敗
敗戦投手 重松通雄 0勝2敗
二塁打 (巨)坂本
三塁打 (巨)川上
勝利打点 広瀬習一 1
広瀬習一、上位球団相手に初完封
巨人は広瀬習一、大洋は重松通雄の両下手投げ投手による対決。
巨人の七番レフトに滝川中学から入団してきた青田昇がプロ入り初出場初スタメン。
翌日の読売新聞によると「球速を欠く重松は緩曲球で暫くは巨人の打力を抑え」ということで、いつものスピードが見られなかったようだが4回まで無安打ピッチング。
巨人は5回、二死後青田の遊ゴロをショート濃人渉がエラー、青田がプロ入り初盗塁を決めて二死二塁、坂本茂が四球を選んで二死一二塁、ここで広瀬が右前にタイムリーを放って1点を先制、これが決勝点となった。
巨人は6回、先頭の水原茂が左前打で出塁、中島治康は中飛に倒れるが、川上哲治が右中間に三塁打を放って2-0、大洋ベンチは重松から三富恒雄にスイッチ、しかし白石敏男が左前にタイムリーを放って3-0とリードを広げる。
巨人は7回、一死後坂本が右翼線に二塁打、広瀬の遊撃内野安打で坂本が還り4-0とする。広瀬は2打点目を記録した。
広瀬習一は大洋打線を翻弄、打たれたヒットは中村信一に許した2安打のみ、2四球7三振の快投で今季6度目の完封、15勝目をあげる。広瀬の今季これまで5度の完封は黒鷲戦と朝日戦に限定されていたが、上位チームから初の完封勝利をあげた。下位チーム相手に実績を積み重ねてきた広瀬は、今後徐々に上位チームにもぶつけられることとなる。
‟じゃじゃ馬”青田昇が初登場、遊失から二盗を決めて広瀬のヒットで決勝のホームを踏んだ。その広瀬も、6回に追加点につながるヒットを放った水原茂も、三塁打の川上哲治も、今季途中には戦場に旅立つこととなる。その穴を、青田や、この後入団してくる藤本英雄が埋めていくこととなる。
*広瀬習一は中村信一の2安打のみに抑えて15勝目をあげる。
0 件のコメント:
コメントを投稿