7月19日 (日) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 1 1 0 0 0 0 3 阪神 29勝25敗2分 0.537 御園生崇男
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 朝日 24勝28敗2分 0.462 福士勇
勝利投手 御園生崇男 7勝6敗
敗戦投手 福士勇 8勝5敗
二塁打 (神)藤井、田中
三塁打 (朝)福士
勝利打点 松尾五郎 4
松尾五郎、2試合連続決勝打
阪神は帰還兵・御園生崇男が先発、朝日は10月に戦場に旅立つ福士勇が先発する。
昭和17年10月には各チームから大量に応召することとなり、福士もその一人である。一方、阪神は創設期の主力の多くが大卒で早い時期に応召していた選手が多く、この時期には帰還者が増えてくる。御園生の他にも戦場で大手柄をたてた上田正、この夏に復帰したばかりで大活躍を見せている藤井勇に続いて山口政信も近く復帰の予定であり、更に景浦将と藤村冨美男の帰還も噂されている(昭和17年8月発行「野球界」より)。
阪神は2回、先頭の土井垣武が三塁に内野安打、藤井勇が右翼線に二塁打で続いて無死二三塁、しかしキャッチャー伊勢川真澄からの二塁牽制の際、三走土井垣のリードが大きく「2-4-5」と転送されてタッチアウト、ここは二塁ベースカバーに入った鬼頭政一の隠れたファインプレーと言えそうです。御園生は中飛に倒れて二死二塁、松尾五郎が昨日に続いて先制タイムリーを左前に放って1-0とする。
阪神は4回、一死後土井垣が右前打で出塁、藤井が左前に流し打って無死一二塁、御園生が送って一死二三塁、松尾の遊ゴロをショート五味芳夫が失する間に三走土井垣が還って2-0とする。松尾には打点は記録されていないが、ラッキボーイとなっている。
朝日は4回裏、先頭の五番・早川平一が左前打で出塁、広田修三は三振、岩田次男は左飛に倒れるが、福士勇が右中間に三塁打を放って1-2と追い上げる。
阪神は5回、先頭の野口昇が四球を選んで出塁、トップに返り塚本博睦が送って一死二塁、松本貞一の二ゴロが進塁打となって二死三塁、カイザー田中義雄が右翼線に二塁打を放ち3-1と突き放す。
御園生崇男は最終回、一死満塁のピンチを迎えるが、室脇正信に代わる代打森恒雄を三振、トップに返り坪内道則を二ゴロに抑えて逃げ切り、7安打5四球4三振の完投で7勝目をあげる。
阪神は四番・土井垣武が攻撃の起点となり、五番・藤井勇と六番・御園生崇男の帰還兵コンビでチャンスを広げ、七番・松尾五郎が2試合連続決勝打を放つ活躍であった。二番に松本貞一が戻ってこの日も渋い進塁打で得点に結びつけているように打線につながりが出てきた。阪神は好調である。
*御園生崇男は7安打完投で7勝目をマークする。
*つながりが出てきた好調阪神打線。
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