１６年 南海vs名古屋 １回戦

5月11日 （日） 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 3 0 4 南海        8勝11敗 0.421 神田武夫
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 名古屋  10勝11敗 0.476 村松幸雄

勝利投手 神田武夫 5勝4敗
敗戦投手 村松幸雄 1勝2敗

二塁打　（南）国久、鬼頭　（名）大沢

勝利打点　村上一治　3


御前試合

　朝香大将宮殿下（朝香宮鳩彦王）が西宮球場に御成り、第一試合の南海vs名古屋戦及び第二試合の大洋vs阪神戦は御前試合となった。

　南海は3回、先頭の前田貞行が死球を受けて出塁、神田武夫の送りバントは正直過ぎてピッチャー村松幸雄は二塁に送球、タイミングはアウトであったが送球が逸れて無死一二塁、トップに返り国久松一の投前送りバントは村松が巧く処理して二走前田を三封、安井鍵太郎が中前打を放って一死満塁、岩本義行の遊ゴロ併殺崩れの間に三走神田が還って1点を先制する。

　名古屋は3回裏、先頭の木村進一の三ゴロをファースト村上一治が落球、トップに返り桝嘉一が送りバントを決めて一死二塁、岩本章の遊ゴロの間に二走木村は三進、大沢清が右中間に二塁を放って1-1の同点とする。

　4回～7回まで国久松一と鬼頭数雄の二塁打2本に抑えられて無得点だった南海は8回、一死後安井が中前打で出塁、岩本の一塁内野安打で一死一二塁、鬼頭は左飛に倒れるが、村上が中前に勝越しタイムリーを放って2-1、岡村俊昭が四球を選んで一死満塁、木村勉が左前に2点タイムリーを放って4-1と突き放す。

　神田武夫は4回～9回まで一人の走者も出さずパーフェクトピッチング、5勝目をあげる。
　南海の勝利打点は決勝打となった中前タイムリーを放った村上一治に記録されるが、「真の殊勲打」は村上と共に、追撃の2点タイムリーを放って試合を決めた木村勉にも贈られることとなります。







　　　　　　　　　　＊神田武夫は名古屋打線を2安打に抑えて完投勝利あげる。