5月19日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 阪神 14勝10敗 0.583 三輪八郎 木下勇
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大洋 16勝9敗 0.640 浅岡三郎 古谷倉之助 野口二郎 古谷倉之助
勝利投手 木下勇 5勝2敗
敗戦投手 古谷倉之助 2勝2敗
勝利打点 宮崎剛 2
ファインプレー賞 苅田久徳 2
松木謙治郎監督、決勝のホームを踏む
阪神は三輪八郎が先発、大洋は明日巨人戦を控えており野口二郎を温存して浅岡三郎を先発させる。
浅岡は絶妙のピッチングを見せて4回までパーフェクト。12個のアウトのうち遊飛が3個、二飛が1個記録されている。
阪神は5回、一死後土井垣武の三ゴロをサード中村信一がエラー、松下繁二は中飛に倒れるが中田金一が右前打を放って二死一三塁、続く三輪の当りはスコアカードには「3.4-3」と記録されて「好守」も記載されている。想像するに、三輪の痛烈な一ゴロをファースト石井豊がミットに当て、セカンド苅田久徳がバックアップして一塁ベースに戻った石井に送球したものでしょう。
大洋は6回から1安打ピッチングの浅岡をライトに回して古谷倉之助をマウンドに送る。古谷は6回を三者凡退で切り抜けるが、この投手交代が微妙に影響することとなる。
阪神は7回、二死後土井垣がピッチャー強襲ヒット、松下が右翼線にヒット、中田が四球を選んで二死満塁、大洋ベンチは古谷をファーストに回して野口二郎をマウンドに送り込む。阪神は6回まで無失点の三輪に代えて松木謙治郎を代打に起用して勝負!、しかし野口が松木を三振に退けスリーアウトチェンジ。
阪神は7回からキャッチャー土井垣に代えて木下勇を入れてピッチャー、代打に出た松木がファーストに入り、ファーストのカイザー田中義雄をキャッチャーに回す。
大洋は8回から再び古谷をマウンドに戻し野口をファーストに回す。あくまで野口は明日の巨人戦に起用するようだ。
古谷、木下の投げ合いで延長戦に突入、阪神は10回表、一死後松木が右前打、野口昇は三振に倒れるが、トップに返り皆川定之が四球を選んで二死一二塁、宮崎が中前に決勝タイムリーを放って1-0とする。松木をファーストに入れた松木監督の采配がズバリ的中した。
木下勇は大洋の10回裏の攻撃を三者凡退に抑えて5勝目、阪神投手陣の勝ち頭となった。
結局のところ、大洋の野口二郎温存策は失敗した。明日の巨人戦は野口で勝たなければならない。
*両チームが策謀を巡らせた継投策。
*延長10回表に松木謙治郎監督が決勝のホームを踏んだ阪神打線。
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