5月14日 (水) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 4 0 0 0 0 5 巨人 15勝5敗 0.750 須田博
0 1 0 0 0 0 0 2 0 3 朝日 6勝17敗 0.261 内藤幸三 山本秀雄 井筒研一
勝利投手 須田博 9勝2敗
敗戦投手 山本秀雄 2勝4敗
二塁打 (巨)中島2、白石 (朝)山本
勝利打点 水原茂 2
須田博、ハーラー単独トップ
巨人は初回、先頭の白石敏男がツースリーから四球を選んで出塁、水原茂は左飛に倒れて一死一塁、朝日ベンチはここで早くも先発の内藤幸三を下げて山本秀雄をマウンドに送るが、中島治康が右中間に二塁打を放って白石を迎え入れ1点を先制する。
朝日は2回、二死後山本が右翼線に二塁打、前田諭治が中前に同点タイムリーを放って1-1と追い付く。
巨人は5回、先頭の林清一がワンンスリーから四球を選んで出塁、須田博は中飛に倒れるが、トップに返り白石が左翼線に二塁打を放って一死二三塁、水原が中前タイムリーを放って2-1、中島が四球を選んで一死満塁、川上哲治が中前に2点タイムリーを放って4-1、千葉茂も中前にタイムリーで続いて5-1とする。
下位チームにリードすると須田は手を抜く癖がある。
朝日は8回、先頭の村上重夫が左前打で出塁、トップに返り坪内道則が左翼線にヒット、五味芳夫に代わる代打戸川信夫が四球を選んで無死満塁、灰山元章の二ゴロの間に三走村上が還って2-5、鬼頭政一の左犠飛で3-5と追い上げるがここまで。
須田博は6安打3四球2三振の完投で9勝目をあげて8勝で並んでいた野口二郎と森弘太郎に1勝差を付けてハーラー単独トップに躍り出た。
朝日先発の内藤幸三が2人に投げただけで降板した。内藤はこの日で今季4度目の登板、あとは6月21日の巨人戦で先発して3分の1回、8月20日の巨人戦で二番手として1イニングを投げるだけで今季を終えます。6試合で10回3分の2を投げるだけなので、昭和11年シーズン後兵役に就いて昨年復帰したものの体調は回復せずこのまま終わるのかと思えるような成績です。ところが来季から投球回数は153回3分の1、199回3分の2、222回3分の1と増えていき、昭和21年には416回を投げて19勝を記録することとなるのです。内藤は昭和11年には澤村栄治を抑えて日本プロ野球史上初の奪三振王に輝いた馬力型の剛球投手です。内藤の馬力がいかに凄かったか、当ブログだけが知る取って置きのネタがありますが、何れ稿を改めて公表させていただきましょう。
*須田博は6安打完投で9勝目をあげる。朝日先発の内藤幸三は3分の1回を投げただけで降板している。
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