2013年11月14日木曜日

16年 名古屋vs南海 2回戦


5月14日 (水) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 名古屋 11勝12敗 0.478 河村章
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 南海       8勝13敗 0.381 石田光彦 神田武夫

勝利投手 河村章     6勝1敗
敗戦投手 神田武夫 5勝5敗

二塁打 (南)鬼頭

勝利打点 なし


決勝重盗

 名古屋先発の河村章は5回まで南海打線を無安打に抑える。

 南海は6回、一死後安井鍵太郎がチーム初ヒットを左前に運び、岩本義行は中飛に倒れるが、鬼頭数雄が左中間を抜いて安井を還し1点を先制する。

 南海先発の石田光彦は6回まで名古屋打線を2安打に抑えて無失点。7回、先頭の吉田猪佐喜を三振に打ち取るが、服部受弘、芳賀直一に連続四球を出したところで神田武夫と交代、キャッチャー木村勉が一走芳賀を牽制で刺し、神田が石丸進一を投ゴロに打ち取り無失点で切り抜ける。

 名古屋は8回、先頭の河村が四球で出塁、木村進一が送って一死二塁、トップに返り桝嘉一が左前打を放って一死一三塁、岩本章の二ゴロをセカンド国久松一が失する間に三走河村が還って1-1の同点、大沢清の二ゴロで岩本が二封されて二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて三走桝が生還、これが決勝点となった。

 自ら同点のホームを踏んだ河村章は8回、9回の2イニングで3三振を取奪う力投を見せ、3安打4四球5三振の完投で6勝目をあげる。

 両チーム3安打ずつの投手戦、粘りのピッチングを見せた河村に凱歌が上がり、南海は神田投入が裏目に出た。


 名古屋の決勝点は三走桝嘉一、一走大沢清によるダブルスチールによるものであった。大沢は一部で鈍足と伝えられているようですが、スコアカードをめくっていくと鈍足とは思えません。実際、昭和14年には13盗塁、15年は18盗塁、戦後も24年の東急では10盗塁、28年の広島でも11盗塁を記録しています。










                 *河村章は3安打完投で6勝目をあげる。










   *8回に三走桝嘉一と一走大沢清がダブルスチールを決めた場面。「O’」が盗塁です。












 

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