5月11日 (日) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 2 2 0 0 0 4 阪急 11勝8敗 0.579 浅野勝三郎 中田武夫
2 0 0 12 0 0 0 0 X 14 巨人 14勝4敗 0.778 須田博 多田文久三 泉田喜義
勝利投手 須田博 8勝2敗
敗戦投手 浅野勝三郎 1勝4敗
二塁打 (巨)須田、水原、川上
三塁打 (巨)千葉、平山
本塁打 (急)日比野 1号
勝利打点 川上哲治 5
猛打賞 (巨)白石敏男(5安打) 1、川上哲治 4
1イニング12得点
巨人は初回、先頭の白石敏男が左翼線にヒット、水原茂が中前打で続いて無死一二塁、中島治康の中飛で二者タッチアップから進塁して一死二三塁、川上哲治が中前にタイムリーを放って2点を先制する。更に千葉茂が四球を選び、吉原正喜の三ゴロをサード黒田健吾が失して一死満塁、ここは平山菊二が三ゴロ、須田博が中飛に倒れて追加点はならず。
巨人は2回、先頭の呉波が四球で出塁、トップに返り白石が左前打、ところが二走呉はピッチャー浅野勝三郎からの牽制球にタッチアウト、水原が四球を選び、中島治康は二直に倒れて二死一二塁、川上が左前打を放つがレフト中島喬からのバックホームに二塁からホームに突っ込んできた白石はタッチアウト。
3回も二死満塁のチャンスを潰した巨人打線は4回に爆発した。
巨人は4回、先頭の水原は三ゴロに倒れるが、中島治康が中前打、川上が四球を選んで一死一二塁、千葉が右中間に三塁打を放ってまず2点、吉原は三ゴロに倒れて二死三塁、平山の左前タイムリーで3点目、須田の左中間二塁打で平山が還って4点目、阪急はここで先発の浅野勝三郎から中田武夫にスイッチ、呉の三ゴロをサード黒田がエラー、白石の左翼線タイムリーで5点目、打者一巡して水原の左中間二塁打で二者還り7点目、中島治康が四球を選び、川上の中越え二塁打で二者還り9点目、千葉の左前打で二死一三塁、吉原の中前タイムリーで10点目、平山が左中間に三塁打を放ってこの回12点、須田が一ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。
巨人は5回から先発の須田を下げて二番手としてプロ入り初登板の多田文久三をマウンドに送る。
阪急は5回、先頭の中島喬が右前打、トップに返り西村正夫はストレートの四球、フランク山田伝もツースリーから四球を選んで無死満塁、上田藤夫がワンスリーから押出し四球を選んで1-14、なお無死満塁が続き、巨人は多田を下げて泉田喜義をマウンドに送る。黒田に代わる代打田中幸男の三ゴロ併殺の間に三走西村が還って2-14、中田は三振ンに倒れてスリーアウトチェンジ。
阪急は6回、先頭の森田定雄が四球で出塁、日比野武がレフトスタンドにツーランを叩き込んで4-14とする。
巨人は5回以降白石の1安打だけで2併殺を記録して無得点、打ち疲れで早く終わらせたかったのでしょうか。
巨人打線は18安打で14得点をあげた。白石敏男は6打数5安打2得点1打点、1回~5回まで毎回打席に立った。川上哲治が6打席3打数3安打2得点4打点2四球1死球で打率を3割4分2厘に上げて首位打者に躍り出た。
巨人の猛打ばかりが目に付いた試合で阪急の二番手として登板した中田武夫に気がついた方は相当な当ブログ通と言えます。中田は昭和12年秋季シーズン後に応召し、戦場から復帰してきました。昭和12年11月29日のダブルヘッダー第一試合、ライオンvs阪急6回戦以来の登板となります。溝部武夫に改姓するのは後のこととなりますのでご注意ください。
*公式記録では須田博に勝利投手が記録されているが、須田は先発して4回を投げたところで降板しているので現行ルールでは泉田喜義に勝利投手が記録される。泉田には当ブログルールによりセーブが記録された。多田文久三はプロ入り初登板しましたが、ほろ苦いデビューとなりました。
*中田武夫は昭和12年11月29日以来の登板となりました。
*1イニング12得点を記録した巨人打線。
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