9月11日 (月) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 セネタース 37勝27敗4分 0.578 野口二郎
0 1 0 0 0 0 0 0 X 1 南海 27勝37敗4分 0.422 政野岩夫
勝利投手 政野岩夫 13勝12敗
敗戦投手 野口二郎 25勝14敗
二塁打 (セ)横沢 (南)岡村2
中田道信、苅田を刺す
南海は初回、一死後小林悟楼が右前打で出塁するが鶴岡一人の三ゴロが「5-4-3」のセネタース併殺網に掛かりダブルプレー。
嫌なムードが流れたが南海は2回、一死後岡村俊昭が左翼線に二塁打、野口二郎のワイルドピッチで一死三塁、中村金次の遊ゴロの間に岡村が還って1点を先制する。まだ2回とあってセネタース内野陣は前進守備を敷かなかったのであろうがこれが決勝点となった。
セネタースは3回、二死後苅田久徳が四球を選んで出塁、二盗を試みるがキャッチャー中田道信からの送球にタッチアウト。
セネタースは6回、一死後再び苅田が四球を選んで出塁、二盗を試みるが又も中田が苅田を刺してピンチを未然に防ぐ。続く横沢七郎が四球を選んで二死一塁、尾茂田叶の左前打で横沢が三塁を陥れ、送球の間に尾茂田も二塁に進んで二死二三塁、しかし期待の野口は三ゴロに倒れる。
セネタースは7回、一死後柳鶴震、佐藤武夫が連続四球、織辺由三に代わる代打村松長太郎の投ゴロの間に二者進塁して二死二三塁、しかし森口次郎に代わる代打「元祖・意外性の男」家村相太郎は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。翌日の読売新聞によると「PH家村がツースリー後のボールと覚しきアウトカーブを空振する」とのこと。
セネタースは8回も一死後横沢が右翼線に二塁打を放つが尾茂田は右飛、野口は二ゴロに倒れる。9回も先頭の浅岡三郎が四球を選んで出塁するが後続無く、南海が1対0で逃げ切る。
試合を左右したのは苅田の二盗を2度刺したキャッチャー中田道信の送球であった。
快速球が冴えた野口二郎は4安打1四球4三振で8回を完投したが1点に泣いた。
下手投げからの緩球が冴えた政野岩夫は4安打6四球4三振、今季4度目の完封で13勝目をあげる。柔よく剛を制した試合であった。
*苅田久徳は2度二盗を試みるが何れも中田道信に刺される。四球「BB」で出塁した苅田は「2-6B」(キャッチャー中田から二塁ベースカバーのショート小林悟楼に送球されて)タッチアウト。
*政野岩夫は4安打完封で13勝目をあげる。
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