2012年2月12日日曜日

14年 イーグルスvsセネタース 9回戦


9月7日 (木) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 0 0 1 0 2 イーグルス 20勝45敗1分 0.308 望月潤一 亀田忠
0 0 0 0 0 2 1 0 X 3 セネタース 36勝26敗4分 0.581 伊藤次郎 浅岡三郎 野口二郎


勝利投手 野口二郎 24勝13敗
敗戦投手 望月潤一   4勝18敗


二塁打 (イ)杉田屋、高須2

セネタース、好継投で7連勝


 6連勝と波に乗るセネタースと3連勝で勢いが付いてきたイーグルスの対戦。

 3回までセネタース先発の伊藤次郎に無得点に抑えられてきたイーグルスは4回、一死後四番・高須清が右翼線に二塁打、太田健一は左飛に倒れるが菅利雄がセンター右にタイムリーを放って1点を先制する。更に伏見五郎も左前打を放ち二死一二塁、セネタース苅田監督はここで伊藤から浅岡三郎にスイッチ、浅岡は望月潤一を一ゴロに打ち取りスリーアウトチェンジ。

 イーグルス先発の望月は初回二死から尾茂田叶に遊撃内野安打、3回二死から苅田久徳に左前打、5回も二死から村松長太郎に右前打を許したが5回まで3安打無四球無得点、許したランナーは何れも二死からという好投を見せる。

 セネタースは6回、先頭の苅田がこの試合初の四球を選ぶと横沢七郎が投前に送りバントを決めて一死二塁、尾茂田がセンター左にタイムリーを放ち1-1の同点、打者走者の尾茂田はセンター杉田屋守からのバックホームの隙を突いて二塁に進み、四番ファースト野口二郎がセンター右にタイムリーを放って2-1と逆転、野口もバックホームの隙を突いて二塁に進む。イーグルスベンチはここで望月をあきらめて亀田忠をマウンドに送る。佐藤武夫三振、柳鶴震は遊ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 セネタースは7回、一死後村松の二ゴロをセカンド高須が一塁に悪送球、村松は二塁に進む。織辺由三は右飛に倒れて一死二塁、トップに返り苅田が中前にタイムリーを放って3-1と突き放す。

 セネタース二番手の浅岡は5回、6回を三者凡退、7回は先頭の菅に左前打を許しバントで送られるが後続を抑えてここまで無失点。

 イーグルスは8回、先頭の杉田屋が中前打で出塁、代走に岩垣二郎を起用、木下政文の遊ゴロでランナーが入れ替わり、寺内の遊ゴロをショート柳がエラーして一死一二塁、高須が右翼線にタイムリー二塁打を放って2-3と追い上げてなお一死二三塁、苅田監督はここで浅岡をファーストに回してファーストの野口二郎をマウンドに送る。太田は死球を受けて一死満塁、しかし菅は遊飛、伏見も三飛と連続して内野フライを打ち上げてスリーアウトチェンジ。

 野口二郎は9回も亀田を遊飛、筒井良武に代わる代打・古川正男を遊ゴロ、岩垣を三邪飛に打ち取り24勝目をあげる。現行ルールでは浅岡三郎に勝利投手が記録されて野口にはセーブが記録されるが、公式記録では野口に勝利投手が記録されている。


 イーグルスは9安打で2得点、セネタースは6安打ながら3得点と試合巧者ぶりを見せつけた。

 イーグルスは一番・杉田屋守が4打数3安打、しかし二番・木下政文、三番寺内一隆は4打数無安打。四番・高須清が4打数2安打であるが五番・太田健一は3打数無安打、六番・菅利雄が4打数2安打とマルチヒットが3人いるがその間が無安打で打線がつながらない。

 一方、セネタースは6安打のうち一番・苅田久徳が3打数2安打、三番・尾茂田叶が3打数2安打、四番・野口二郎が4打数1安打(決勝タイムリー)、二番横沢七郎は3打数無安打であったが同点につながる送りバントを決めている。打線のつながり具合に両チームの力の差が見てとれる。





                *セネタースの好継投を伝えるスコアブック。


0 件のコメント:

コメントを投稿