2012年2月20日月曜日

14年 南海vsタイガース 9回戦


9月12日 (火) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 9 0 0 0 0 0 10 南海         28勝37敗4分 0.431 劉瀬章 宮口美吉
0 3 0 1 1 0 1 0 0  6 タイガース 44勝22敗2分 0.667 木下勇 三輪八郎


勝利投手 宮口美吉 7勝11敗
敗戦投手 木下勇     1勝1敗


二塁打 (南)吉川2 (タ)堀尾、本堂、伊賀上
三塁打 (タ)景浦
本塁打 (タ)景浦 7号 

景浦将、孤軍奮闘


 南海は初回、一死後小林悟楼が四球を選んで出塁、鶴岡一人の左前打で小林は三塁に走り一死一三塁、岡村俊昭の左前タイムリーで1点を先制する。

 タイガースは2回、先頭のジミー堀尾文人が左翼線に二塁打、二死後木下勇が右前にタイムリーを放って1-1の同点、伊賀上良平が左前打で続いて二死一二塁、トップに返り本堂保次が左中間に2点タイムリー二塁打を放って3-1と逆転する。

 南海は3回から先発の劉瀬章をあきらめて宮口美吉をマウンドに送る。

 南海は4回、岡村三振、中村金次は二ゴロに倒れて二死無走者、ここから吉川義次の左中間二塁打、中田道信の四球、宮口の右前打で二死満塁、上田良夫の遊ゴロをショート岡田宗芳が痛恨のエラー、三走吉川と二走中田が相次いでホームに還り3-3の同点とする。トップに返り平井猪三郎の三塁内野安打で二死満塁、小林のピッチャー強襲ヒットで宮口に続いて二走上田も還って5-3と逆転、ワイルドピッチで二死二三塁、鶴岡が中前に2点タイムリーを放って7-3、鶴岡が二盗を決めて岡村の右前タイムリーで8-3、中村が二塁に内野安打、吉川がこの回2本目の二塁打を左中間に放って二者を迎え入れ一挙9点、10-3とする。

 タイガースのピッチャーは5回から木下勇に代わり三輪八郎が登板する。木下は10失点で降板したが自責点は初回の1点だけである。4回の南海があげた9点は二死後岡田のエラーから始まっているので、岡田のエラーがなければスリーアウトチェンジになっていたはずであることから以降の失点は自責点とはならない。

 タイガースは4回裏、先頭の門前真佐人が四球で出塁、岡田の左前打で無死一二塁、木下に代わる代打カイザー田中義雄の遊ゴロは「6-4-3」と転送されるがセカンド上田からの一塁送球が悪送球となる間に二走門前が還って4-10とする。田中は故障のため永く戦列を離れていたが久々に復帰してきた。

 タイガースは5回、一死後景浦将が左翼スタンドにホームランを放って5-10、7回には景浦が四球で出塁した本堂を一塁に置いて左中間に三塁打を放ち6-10とするが以降を宮口に抑えられて二連敗を喫す。


 タイガースは今季三連覇を逃すこととなるが、この連敗を含み今節1勝3敗としたことが優勝を逃す大きな要因となった訳である。

 景浦将は5打数3安打2打点、三塁打1本、本塁打1本と孤軍奮闘であった。甲子園球場では今季鶴岡一人、ジミー堀尾文人に次いで3本目のホームランとなった。後楽園球場では今季ここまでに80本のホームランが出ています。翌日の読売新聞によると7回の三塁打は「左翼ブリーチャーへワンバウンドの三塁打」とのことで、甲子園球場のグラウンド・ルールではエンタイトル・スリーベースであることが分かる。後楽園球場のグラウンド・ルールでもエンタイトル・スリーベースであることが確認されていますので、当時はどの球場でもワンバウンドでフェンスを越えた場合は三塁打となっているようです。


 硬式ではワンバウンドのフェンス越えしか起こらないと思いますが、軟式ではツーバウンドでフェンスを越えることがあります。私の高校2年の夏、(神奈川軟式です。)神奈川県予選準決勝、強豪日大藤沢に6対1とリードして迎えた8回裏、猛反撃を喰らい6対5まで追い上げられましたが辛くも逃げ切りました。6対4とされて二死一二塁で左バッターに右中間を深々と破られました。ライトのポジションからボールを追っていた私は「入れ、入れ」と叫びながら走っていましたが、何と打球はツーバウンドで横浜平和球場の外野フェンスを越えてエンタイトル・ツーベースとなったのです。振り返ってみたら一塁ランナーは既にホームイン、打者走者は三塁に達していましたが、トボトボと三塁と二塁に戻されました。スタンドに入っていなければ6対6の同点に追い付かれて二死三塁ですから逆転されていたと思います。このピンチを切り抜けて同日の午後に行われた(当時の神奈川軟式では準決勝と決勝は同日に行われていました。)決勝で強豪光陵高校を破って進出してきた湘南高校に6対1で楽勝して優勝しました。光陵のショートは私が神奈川No1と見てマークしていたのですが、大学の準硬式野球部で同僚となりました。東京六大学準硬式野球リーグでも守備ではNo1でベストナインに2回、リーグ選抜チームにも選出されており当然我々の世代のキャプテンです。因みに今年から東京六大学準硬式野球リーグ戦の後援はこれまでの東京中日スポーツからスポーツ報知に変わります。情報によると写真入りで大々的に報道してもらえるようです。ソフトボールからもプロ入りしているのですから、準硬も負けてはいられません。




              *景浦将はホームランと三塁打を放ち孤軍奮闘。




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