2012年2月11日土曜日

14年 ライオンvs名古屋 9回戦


9月7日 (木) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 4 4 ライオン 22勝39敗5分 0.361 菊矢吉男
0 0 0 1 0 0 2 0 0 3 名古屋   24勝38敗3分 0.387 松尾幸造


勝利投手 菊矢吉男 13勝15敗
敗戦投手 松尾幸造   5勝10敗


二塁打 (ラ)菊矢、坪内 (名)大沢


大逆転


 3回までライオン打線は名古屋先発の松尾幸造に抑えられて無安打無得点、名古屋打線もライオン先発の菊矢吉男に抑えられて1安打無得点。

 名古屋は4回、大沢清がピッチャーを強襲して二塁に進み、加藤正二中飛後、三浦敏一の遊ゴロで大沢が三塁に走りショート山本尚敏は三塁に送球するがセーフ、野選となって一死一三塁、ここで芳賀直一の投前スクイズがピッチャー菊矢のエラーを誘い1点を先制する。

 名古屋は7回、先頭の芳賀が四球を選んで出塁、村瀬一三が中前打で続いて無死一二塁、松尾の二ゴロをセカンド西端利郎がエラーする間に二走芳賀が還って2-0、この日九番ショートでプロ入り初スタメンに起用された木村進一が四球を選んで無死満塁、トップに返り桝嘉一が中前にタイムリーを放って3-0とする。なおも無死満塁が続くが石田政良は浅い右飛、大沢も浅い右飛に倒れ、加藤は二直で追加点はならず。これが敗因になるとはこの時点では想像もつかなかったでしょう。

 松尾の力投の前に7回の一死満塁以外は二塁も踏めなかったライオンは9回、先頭の鬼頭数雄が四球に歩くが岡本利之、玉腰年男が連続三振に倒れて二死一塁、高田勝生監督はここで鈴木秀雄に代えて井筒研一を代打に起用、井筒は期待に応えて中前打を放ち二死一二塁、山本に代わって代打に起用された近藤久も右前打を放って二死満塁、菊矢が左翼線に二塁打を放って2-3としてなお二死二三塁、トップに返り坪内道則が左中間に逆転二塁打を放って4-3とする。
 菊矢吉男は最終回、二死から石田に右翼線ヒット、大沢に右前打を許して二死一二塁と一打同点のピンチを迎えるが最後は加藤を三振に打ち取り、9安打3四球2三振の完投で13勝目をあげる。

 松尾幸造も9回を完投して7安打4四球4三振の力投を見せたが大逆転を喰らう。名古屋は「元祖・リリーフの切り札」田中実を欠いているが西沢、大沢とリリーフ要因がいながらも松尾を続投させたのは、それだけ松尾に対する信頼感が高くなってきたことの証左であろう。田中実は昭和15年も登録されているので兵役ではないようです。

 球史に残る逆転劇と言えば昭和36年、第43回夏の甲子園1回戦、報徳学園が倉敷工業を7対6で破った試合となります。0対0のまま延長戦に入ったこの試合は11回表に倉敷工業が一挙6点をあげます。ところが報徳は11回裏、背番号13の平塚正選手の内野安打から猛反撃に転じ6対6の同点に追い付き、12回裏にサヨナラ勝ちしました。「逆転の報徳」はここから始まります。昭和51年のセンバツ1回戦では前年夏の優勝校・習志野が大社高校に7回表まで7対0とリードを奪われます。ところが習志野が7回裏に1点を返すと8回には前年夏の優勝時も2年生ながら四番を打っていた岩崎、前年夏の決勝戦で優勝決定サヨナラヒットを放った下山田のヒットなどにより一挙7点を上げて8対7で大逆転勝利をおさめています。






                   *大逆転を見せたライオン打線。







               *菊矢吉男は完投で13勝目をあげる。



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