2011年7月24日日曜日

14年 阪急vs名古屋 1回戦

3月24日 (金) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 阪急     2勝2敗 0.500 重松通雄
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 名古屋 1勝3敗 0.250 松尾幸造


勝利投手 重松通雄 1勝1敗
敗戦投手 松尾幸造 1勝2敗

本塁打 (阪)下村 1号

下村豊、逆転ツーラン


 阪急先発の重松通雄は前回登板の21日のジャイアンツ戦では5安打に抑えながら敗戦投手、名古屋先発の松尾幸造も22日のジャイアンツ戦で5安打に抑えながら敗戦投手。

 名古屋は3回、一死後松尾幸造が左中間を抜いて三塁に達する。ところが8-6-4と渡ってセカンド伊東甚吉がアピールプレー、松尾が二塁を回る際ベースを踏み忘れておりアウトが宣告された。スコアブックの雑記欄には「(松尾は=筆者注)三塁に達するも、二塁をフェイルしてアピールアウトとなる。」と記載されている。翌日の読売新聞は「松尾が大きく左中間を抜く快打を放って三塁に達しながら二塁を踏み損なったため二塁に刺され」と伝えている。ベースを踏み忘れるのは長嶋だけではなかったようだ。

 名古屋は4回、二死後桝嘉一が四球で出塁、加藤正二の右中間へのヒットで桝が一塁からホームに還り1点を先制する。加藤は送球の間に二塁に進んだものと看做され記録はシングルヒットで打点1となっている。

 松尾の前に5回までノーヒットに抑えられてきた阪急は6回、二死から山下実、山下好一の連打が出るが上田藤夫は三振に倒れる。

 阪急は7回、一死後七番伊東が中前打で出塁、続く八番下村豊が左翼スタンドに逆転のツーランホームランを叩き込んで2-1とする。

 松尾幸造は9回を完投して6安打5四球8三振、下村に投じた一球を翌日の読売新聞は「コントロールもよくスピードも十分で散々阪急打者を手こずらした松尾にとってはこの下村に与えたやや気を抜いた緩球こそ結果からみて惜しまれた」と伝えている。

 重松通雄は5回以降名古屋打線を無安打に抑え、結局2安打4四球2三振の完封で今季初勝利を飾る。


 松尾の二塁ベース踏み忘れを見ていたのはセカンドの伊東甚吉かファーストの山下実であろう。ベンチからは恐らく見えないでしょう。長打の場合は一塁手は打者走者が二塁に向かえばそのあとをついて走って行くのがセオリーですがあまりやる人はいないので、伊東甚吉が見ていた可能性が一番高いのではないか。伊東はルーキーとはいえ名門滝川中学でその辺のところは十分鍛えられているはず。

 殊勲の逆転ツーランを放った下村豊はプロ在籍三年間でこれが唯一のホームランとなります。3月20日のイーグルス1回戦では阪急は下位打線が課題と書きましたが、七番伊東甚吉、八番下村豊が早くも結果を出した。




               *重松通雄が2安打完封





              *下村豊が逆転ツーラン







     *松尾幸造が二塁ベースを踏み忘れた場面





               *雑記欄の記載


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