2011年7月11日月曜日

14年 南海vsジャイアンツ 1回戦

3月18日 (土) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 南海       0勝1敗 0.000 政野岩夫
0 0 0 0 2 0 3 0 X 5 ジャイアンツ 1勝0敗 1.000 川上哲治


勝利投手 川上哲治 1勝0敗
敗戦投手 政野岩夫 0勝1敗
二塁打 (ジ)千葉
三塁打 (南)山尾

川上哲治、開幕戦を完投で飾る


 ジャイアンツは開幕投手に川上哲治を指名。これは明日タイガース戦が控えているのでスタルヒンは明日に回すからでしょう。南海は政野岩夫が先発。

 南海は初回、小林悟楼三ゴロ、栗生信夫遊ゴロ、中村金次の三ゴロをサード水原がエラー、いきなり四番に起用された興国商業から入団した新人・国久松一は右飛に倒れる。ジャイアンツは1回裏、復活・呉波は投ゴロ、水原茂三ゴロ、白石敏男投ゴロで三者凡退。

 南海は2回、伊藤経盛二飛、平井猪三郎が中前打で出塁、中田三振、政野は三ゴロに倒れる。ジャイアンツは2回裏、中島治康四球、千葉茂左前打で無死一二塁、しかし中島がキャッチャー中田からの牽制に釣り出されて2-6-5でタッチアウト、この間に千葉は二塁に進む。永澤富士雄の投ゴロの間に千葉は三進、平山菊二四球で二死一三塁、しかし吉原正喜の遊ゴロで平山が二封される。

 南海は3回、この回先頭の山尾年加寿が右翼線に三塁打、トップに返り小林が中前にタイムリーを放って1点を先制する。ジャイアンツは3回裏、川上の中飛をセンター山尾がエラー、一死後水原四球で一位二塁、しかし白石の二ゴロは4-6-3と渡ってダブルプレー。

 ジャイアンツは5回、吉原四球、一死後呉が中前打、水原四球で一死満塁、白石が中前に2点タイムリーを放って2-1と逆転に成功、続く中島の遊ゴロは6-4-3と渡ってダブルプレー。

 ジャイアンツは7回、先頭の呉が四球で出塁、水原の投ゴロをピッチャー政野が二塁に悪送球、白石が送って一死二三塁、政野のワイルドピッチで呉が還って3-1、中島の左前タイムリーで4-1、千葉が右翼線に運んで一死一三塁、永澤の右前タイムリーで5-1と突き放す。続く平山の遊ゴロは6-4-3と渡ってダブルプレー。ジャイアンツは8回にも4-6-3のダブルプレーを喰らう。

 川上は4回以降南海打線を抑えて結局6安打2四球1死球7三振の完投で開幕勝利を飾る。翌日の読売新聞によると「一球毎に角度を変えて(4回以降)2安打の散発に止めたのは明らかにマニラ遠征による進境を物語るものであった。」とのこと。ジャイアンツはシーズン前にフィリピン遠征を行っている。この模様はリベラ登場の際に詳述する予定です。

 ジャイアンツは三番に抜擢された白石敏男が殊勲の2点タイムリー、五番千葉茂が4打数3安打の活躍であった。


 南海では四番に起用されたセカンド国久松一は4打数1安打であったが6-4-3と4-6-3のゲッツーを二度ずつ決めた。ショートの小林悟楼は昨秋遊撃手部門では守備率9割3分でイーグルスの山田潔9割3分7厘に次いで第二位。戦後に続く南海らしい内野陣となってきた。

0 件のコメント:

コメントを投稿