7月13日 (土) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 2 0 2 0 0 0 4 パ軍 18勝23敗2分 0.439 井筒研一 真田重蔵
2 0 1 1 4 0 0 0 X 8 巨人 27勝15敗1分 0.643 中尾輝三
勝利投手 中尾輝三 5勝4敗
敗戦投手 井筒研一 5勝10敗
二塁打 (巨)黒沢
勝利打点 (巨)中島治康 1
猛打賞 (巨)黒沢俊夫 3
両軍合計25残塁の乱戦
後楽園の第2試合は井筒研一と中尾輝三の先発で午後2時50分、島球審の右手が上がりプレイボール。
パ軍は初回、先頭の木暮力三がストレートの四球で出塁、しかし白石の三ゴロは「5-4-3」と渡ってダブルプレー、藤井勇はストレートの四球で出塁、森下重好は中前打、辻井弘も四球を選んで二死満塁、しかし伊勢川は遊飛に倒れて無得点。
巨人は1回裏、先頭の呉新亨が中前打で出塁、山川の投ゴロの間に呉は二進、千葉の遊ゴロの間に呉は三進、川上は四球、黒沢も四球を選んで二死満塁、中島治康監督が押出し四球を選んで1点を先制、多田もストレートの押出し四球で2-0とする。
パ軍は2回表、一死後松井信勝が三塁に内野安打、井筒のピッチャー強襲ヒットで一死一二塁、トップに返り木暮は三振、スタートを切っていた二走松井はキャッチャー多田からの送球に刺されて三振ゲッツー。
パ軍は3回表、先頭の白石が右前打で出塁、藤井は四球を選んで無死一二塁、しかし森下、辻井、伊勢川と倒れてスリーアウトチェンジ。
巨人は3回裏、二死後黒沢がライト線に二塁打、パ軍はここで真田がリリーフで登板するが、中島が中前にタイムリーを放ち3-0とする。
パ軍は4回表、先頭の高須清が中前打で出塁、松井は右飛に倒れるが、真田のニゴロをセカンド千葉が二塁に悪送球して一死一二塁、トップに返り木暮は三振、白石が四球を選んで二死満塁、藤井は二塁に内野安打、三走高須に続いて二走真田もホームに突っ込み、タイミングはアウトであったが千葉の本塁送球が悪送球となって2-3と追い上げる。更に森下が四球を選んで再度二死満塁、しかし辻井に代わる代打藤村隆男は中飛に倒れて1点差まで。
巨人は4回裏、先頭の宮下信明が右中間にヒット、真田のワイルドピッチで宮下は二進、中尾は四球を選び、トップに返り呉新亨の送りバントで一死二三塁、山川の左犠飛で4-2と突き放す。
巨人は5回裏、先頭の川上の当りは一二塁間へのゴロ、辻井の代打に出てそのままファーストに入った藤村隆男が一塁ベースカバーのピッチャー真田にトスするがこれが悪送球となって無死一塁、真田のワイルドピッチで川上は二進、黒沢のライト線ヒットで無死一三塁、中島の二飛をセカンド高須が落球、三走川上は動かず無死満塁、多田は三振に倒れて一死満塁、宮下が中前に2点タイムリーを放ち6-2、バックホームされた送球をキャッチャー伊勢川が後逸して一死二三塁、ここで真田がこの回2個目、この試合3個目のワイルドピッチを犯して三走中島が還り7-2、パ軍ベンチはここでキャッチャーを伊勢川から佐竹一雄に交代、トップに返り呉新亨は三ゴロに倒れて二死二三塁、山川の右前タイムリーで8-2と大きくリードする。
パ軍は6回表、一死後木暮が四球で出塁、白石は右前打、藤井は三振に倒れるが、森下はストレートの四球で二死満塁、藤村隆男が中前に2点タイムリーを放ち4-8とする。
中尾輝三は7回、8回と走者を出すが無失点、9回はこの試合初の三者凡退で締めて9安打10四球3三振の完投で5勝目をマークする。151球の投球であった。
パ軍は13残塁、巨人は12残塁で試合時間は1時間34分を要した。
巨人は首位の座をキープしたが、このところ近藤貞雄が打ち込まれており、復帰してきた藤本英雄もコントロールが定まらず荒っぽいピッチング、中尾に期待がかかるところであるが相変わらず10四球と心許ない。
パ軍は5失策、3暴投が響いた。5回の4失点は被安打は3本であったが3失策、2暴投によるもの。
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