今節は東京と北陸で「違う野球」が行われたことから、表彰対象は単純な数字比較とはしない。
週間MVP
投手部門
中部日本 森井茂 1
今節の完封勝利は井筒研一、別所昭、森井茂、近藤貞雄、天保義夫。近藤と天保は2勝をマークした。
井筒と近藤の完封は相手が打撃不振の阪急であり、別所は26対0の試合で戦意喪失のゴ軍が相手であった。近藤は7月12日の中部戦で2回KO、天保も15日の巨人戦で3回途中KOされている。
その中で、森井茂は7月13日の阪急戦では負けはしたものの無四球完投、15日のパ軍戦は6安打1四球の完封。抜群のコントロールが評価されて森井が受賞した。
打撃部門
セネタース 鈴木清一 1
北陸シリーズでは候補者が多数存在するが、北陸シリーズを象徴する活躍を見せた鈴木清一が受賞した。7月14日のゴ軍戦で4打数4安打、本塁打1本、三塁打2本。今節12打数7安打4得点5打点、三塁打3本、本塁打1本。鈴木は昭和21年の最多三塁打を記録することになるが、今節の3本が効いたのである。もちろん、その他に11本の三塁打を放つのでその価値を貶めるものではない。
殊勲賞
グレートリング 堀井数男 1
15打数7安打7得点8打点、2打席連続本塁打。
グレートリング 筒井敬三 1
13打数5安打3得点5打点、V打2個。
タイガース 御園生崇男 1
15打数5安打4得点7打点、本塁打2本。
巨人 川上哲治 1
22打数7安打4得点5打点、本塁打1本、二塁打1本。
中部日本 小鶴誠 2
19打数5安打4得点5打点。
敢闘賞
グレートリング 河西俊雄 2
15打数9安打6得点2打点、1試合6安打の新記録。
タイガース 呉昌征 2
14打数7安打7得点2打点。
タイガース 本堂保次 2
15打数7安打6得点6打点、本塁打2本。
ゴールドスター 坪内道則 1
10打数5安打1得点4打点、二塁打2本、三塁打1本。
技能賞
阪急 西村正夫 1
7月12日のパ軍戦で代走から二盗、三盗。
セネタース 大沢喜好 1
7月14日のゴ軍戦でショートで10補殺。
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