2020年5月21日木曜日

「雑記」欄


 「21年 ゴールドスターvsグレートリング  3回戦 」に寄せられたコメントについて返信します。

「「南海ホークス40年史」ではこの試合を次のように伝えています。
……高岡高等工業専門学校のグラウンドは校舎の裏側にあった。強い初夏の太陽が本塁方向へ射していた。それでも一応スタンドがあって、五千人ほどの観衆がつめかけた。この試合のスコアーカード(といっても後日公式記録員山内以九士によって清書されたもので、記録員の署名はない)は、現在コミッショナー事務局に保管されているが、このカードの雑記欄に「1試合6本塁打、28安打52塁打、河西の6安打はいずれも新記録、一イニング12点、一イニング11安打はタイまたは新記録、山本、堀井の得点5もタイ記録、江田の被4本塁打はタイ記録、全員・毎回安打、全員得点、堀井、別所の連続本塁打」といった書き込みがある……
さきの「阪神タイガース昭和のあゆみ」と、この「南海ホークス40年史」は関西運動記者の生き証人だった石崎龍(元同盟通信)の筆によるものです。」


 実際の「雑記」欄は下の写真のとおりです。このスコアカードはB5版に編集されて上下に両軍のスコアが掲載されています。当ブログが入手したスコアカードは福室正之助氏が所有していたものですが、同様のものが複数存在しています。同じスコアカードを某スポーツ紙の資料室で見せてもらったことがあります。

 「雑記」欄にこれほど細かく記入されると判読は困難です。しかも、山内以九士氏はかなりの達筆(?)であり、そもそも判読が困難です。したがって、「拡大鏡」が必須アイテムとなります。一行目は7回裏グ軍の攻撃での「雪隠詰め」を説明したもの。二行目以下にこの試合の記録について書かれています。




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