7月16日 (火) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 1 0 0 0 0 3 0 1 5 巨人 29勝16敗1分 0.644 中尾輝三 近藤貞雄
1 0 0 0 0 0 1 0 2 0 0 4 パ軍 19勝25敗2分 0.432 湯浅芳彰
勝利投手 近藤貞雄 12勝5敗
敗戦投手 湯浅芳彰 2勝8敗
二塁打 (巨)呉新亨2、山川 (パ)木暮
三塁打 (巨)近藤 (パ)湯浅
本塁打 (巨)川上哲治 1
勝利打点 (巨)近藤貞雄 1
猛打賞 (パ)木暮力三 4
川上哲治、戦後初ホームラン
第12節の最終試合は中尾輝三と湯浅芳彰の先発で午後2時55分、池田球審の右手が上がりプレイボール。
巨人は初回、先頭の呉新亨がいきなり左中間に二塁打、しかし山川は遊ゴロ、千葉はニゴロ、川上は中飛に倒れて無得点。
パ軍は1回裏、先頭の木暮が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、高須清が四球を選んで無死一二塁、藤村隆男の投ゴロが「1-4-3」と渡ってダブルプレー、二死三塁となって森下重好が一塁にタイムリー内野安打を放ち1点を先制する。
2回、3回と三者凡退の巨人は4回表、先頭の山川がライト線に二塁打、千葉は三ゴロに倒れるが、川上が右前にタイムリーを放ち1-1の同点に追い付く。
パ軍は7回裏、先頭の松井信勝が中前打で出塁、キャッチャー多田のパスボールで松井は二進、平野徳松は三ゴロ、湯浅は右飛に倒れて二死二塁、トップに返り木暮がライト線に二塁打を放ち2-1と勝ち越す。
巨人は9回表、山川、千葉の連続四球で無死一二塁、ここで川上がライトスタンドに戦後初ホーマーとなるスリーランを叩き込んで4-2と逆転する。
パ軍は9回裏、先頭の伊勢川の三遊間を抜くかという当りをショート山田潔がファインプレー、松井も左飛に倒れて万事休すと見られたところ、平野が右前打で出塁、湯浅が右中間に三塁打を放ち3-4、ライト中島からの送球を中継した千葉が三塁に悪送球して湯浅が一気にホームに還り4-4の同点に追い付き試合は延長戦へ。
巨人は10回表、先頭の呉新亨がライト線に二塁打、山川は歩かされて無死一二塁、千葉がセオリーどおり三前にお送りバントを決めて一死二三塁、湯浅は川上と勝負して遊飛、二死二三塁で黒沢を歩かせて中島と勝負、中島は二飛に倒れてパ軍の作戦勝ち。
パ軍は10回裏、先頭の森下が四球を選んで出塁、巨人の中島監督はここで中尾から近藤貞雄にスイッチ、中谷順次の遊ゴロでランナーが入れ替わり、伊勢川はストレートの四球で一死一二塁、松井は捕邪飛に倒れて二死一二塁、平野の中前打で二走中谷は三塁ストップして二死満塁、湯浅は左飛に倒れて無得点。
巨人は11回表、先頭の多田が左前打で出塁、10回からリリーフに出て初打席となる近藤が右中間に三塁打を放ち5-4と勝ち越す。
パ軍は11回裏、二死後藤村隆男が右前打で出塁して最後の粘りを見せるが、森下は中飛に倒れてゲームセット。
巨人は激戦を制して二位タ軍に1ゲーム差で首位の座を守った。
巨人10回表の攻撃、パ軍は一死二三塁で川上、黒沢、中島と続く場面で、川上と勝負して遊飛に打ち取り、黒沢を歩かせて、中島と勝負して二飛に打ち取った。パ軍藤本定義監督は永年巨人を率いてきて巨人選手の力量を誰よりも把握していることから考えると、この時点では黒沢俊夫が一番警戒するべきバッターと判断していたようだ。
パ軍10回裏の攻撃、二死一二塁から平野の中前打で二走中谷順次は三塁にストップした。中谷はこの試合が戦後初登場であり、代走を起用する手は無かったのか疑問が残る。
*戦後初ホームランを放った川上哲治。タテ28㎝、ヨコ22㎝の特大版ブロマイド。昭和24年頃のものです。左端にキャッチャーミットが見えているので、胸元の球を上から叩いたようです。力感溢れる打撃フォームですね。
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