2020年5月2日土曜日

21年 阪急vsパシフィック 8回戦


7月12日 (金) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計 
0 0 0 0 0 0 0 0 1  0   1  2 阪急 25勝18敗 0.581 天保義夫 
0 0 0 0 1 0 0 0 0  0   0  1 パ軍 18勝22敗2分 0.450 湯浅芳彰 

勝利投手 天保義夫 8勝3敗
敗戦投手 湯浅芳彰 2勝6敗 

二塁打 (急)鳥居、下社
三塁打 (急)坂井
本塁打 (パ)伊勢川真澄 1号

勝利打点 (急)下社邦男 1


西村正夫、勝負の三盗

 第12節の初日は後楽園で2試合のみ。第1試合は天保義夫と湯浅芳彰の先発で午後1時8分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 パ軍は初回、先頭の好調木暮力三が右前打で出塁、しかしこの日二番に起用された喜瀬正顕の投ゴロが「1-6-3」と渡ってダブルプレー。


 阪急は2回表、先頭の野口明の当りは三ゴロ、これをサード平野徳松が一塁に悪送球、しかし荒木茂は三振、スタートを切っていた野口明もキャッチャー伊勢川からの送球に刺されてダブルプレー。


 阪急は4回表、先頭の野口二郎が中前打、野口明も右前打を放って無死一二塁、荒木は捕邪飛に倒れるが、下社がレフト線にヒットを放って一死満塁、しかし日比野武は浅い左飛、坂井豊司の一二塁間のゴロをファースト辻井弘が一塁ベースカバーに入ったピッチャー湯浅芳彰にトスしてスリーアウトチェンジ。このカバーリングは昭和40年代に巨人がベロビーチキャンプでドジャース戦法を導入してから一般化したが、当ブログの実況ではこれまでも何度かお伝えしている。スコアカードの記載は「3-1A」。


 パ軍は4回裏、二死後森下、白石の連続中前打で一二塁、辻井が得意の右打ちで一塁線を抜くかという当りをファースト野口明がファインプレー、自らベースを踏んでスリーアウトチェンジ。スコアカードの記載は「-3」。


 パ軍は5回裏、先頭の伊勢川がレフトスタンドにホームランを叩き込んで1点を先制する。


 阪急は7回表、一死後日比野がライト線にヒットを放つと代走に坂田清春を起用、しかし坂井の中飛に坂田が飛び出しており「8-3」と送球されてダブルプレー。


 阪急は9回表、一死後野口明が右前打で出塁すると西村正夫監督が5月24日以来の出場となる代走で登場、荒木に代わる代打鳥居兵治は中飛に倒れるが、下社の初球に西村が二盗に成功、下社は四球を選んで二死一二塁、続く坂田の3球目に二走西村と一走下社がスタート、キャッチャー伊勢川からの三塁送球が悪送球となる間に西村監督がホームに還って土壇場で1-1の同点とする。


 阪急は10回表、先頭の坂井が左中間に三塁打、天保は四球を選んで無死一三塁、トップに返り上田は三振、天保が二盗を決めて一死二三塁、山田伝は遊飛に倒れて二死二三塁、野口二郎の二遊間への当りはセンターに抜けたかと見えたところショート白石がファインプレー、野口は一塁に刺されて無得点。


 阪急は11回表、一死後鳥居が右中間に二塁打、下社も一塁線に二塁打を放ち2-1と勝ち越す。


 天保義夫は6回以降パ軍打線を無安打に抑え切り、11回を5安打2四球4三振で完投、8勝目をマークする。


 この試合では実況でお伝えした以外にも、阪急ではセカンド上田とレフト下社がファインプレー、パ軍ではセンター森下とファースト辻井がファインプレーを見せた。


 西村正夫監督は今季3試合目の出場、全て代走での登場で3得点、生還率10割を誇っている。この日は昭和18年以来3年ぶりに決めた盗塁が勝因の一つになった。



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