2019年12月7日土曜日

21年 5月 月間MVP


月間MVP

投手部門
 ゴールドスター 内藤幸三 3


 内藤は今月オール先発で10試合に登板して9完投、4勝4敗2完封。90回3分の2を投げて防御率1.19、WHIP1.11。

 防御率トップは白木義一郎で1.10、内藤は僅かに及ばず2位。白木は5月20日以降登板しておらず、5勝4敗ではあるが投球回数は65回3分の1であることが減点材料となった。

 ハーラートップは森井茂で6勝4敗。森井は11試合に登板して先発した9試合はすべて完投、91回3分の2を投げて防御率2.06、WHIP1.11。内藤には防御率で大きく劣る。

 4勝2敗3完封の藤本英雄は防御率2.09。戦前に比べると安定身を増してきたが、打たれるときは打たれるので防御率が上がらない。巨人では近藤貞雄の方が4勝2敗、防御率1.22と安定している。

 首位を走る阪急は投手陣の層が厚く、野口二郎は3勝1敗、防御率1.26ながら投球回数は35回3分の2。天保義夫は4勝1敗、防御率1.46で投球回数は49回3分の1。笠松実は3勝3敗、防御率1.99で投球回数は49回3分の2と、団体戦であれば阪急投手陣が受賞するところであるが、個人の争いでは劣る。

 昭和11年から投げ続ける内藤幸三は現在円熟期にある。実際、今季400イニングを投げるのは真田重蔵、白木義一郎と内藤の3人のみである。内藤は昭和19年8月に続いて、2か月連続の月間MVP受賞となった。昭和17年9・10月にも受賞しており通算3度目となる。

打撃部門
 パシフィック 森下重好 1


 森下は今月91打数33安打2本塁打、打率3割6分3厘、OPS0.964。断トツの19打点が光る。

 打率トップは藤村冨美男で3割8分2厘。但し監督兼任で休みも多く55打数21安打であった。

 加藤正二は打率こそ2割6分6厘ながら3本塁打でトップ。

 青田昇は82打数26安打、打率3割1分7厘であるが打点が僅かに5。意外なことに8盗塁で現在盗塁王である。呉昌征が7盗塁で追っている。


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