6月1日 (土) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 2 1 0 1 0 1 0 0 5 中部 7勝10敗2分 0.412 井上嘉弘 森井茂
0 0 0 0 0 0 1 0 2 3 タ軍 10勝9敗 0.526 野崎泰一 富樫淳 藤村冨美男
勝利投手 井上嘉弘 1勝0敗
敗戦投手 野崎泰一 2勝3敗
セーブ 森井茂 1
二塁打 (中)古川、加藤、金山
三塁打 (中)古川
本塁打 (中)木下 1号、2号
勝利打点 木下政文 1
木下政文、戦後初の2打席連続本塁打
西宮の第2試合は午後零時20分、金政主審の右手が上がりプレイボール。第1試合は杉村、金政、片岡の三氏審判であったが、この試合は金政、杉村の二氏。片岡勝は球団の用事があったのかもしれない。後楽園の第1試合は午後1時開始予定で、まだ始まっていない。
中部は2回表、先頭の木下政文がレフトスタンドにホームランを叩き込んで1点を先制、続く服部受弘は四球、笠石徳五郎のニゴロをセカンド本堂が一塁に悪送球して無死一三塁、井上嘉弘は二飛、金山次郎は浅い左飛に倒れて二死一三塁、トップに返り岩本章の三ゴロをサード藤村が一塁に悪送球する間に三走服部が還って2-0とする。
中部は3回表、二死後木下がレフトに2打席連続ホームラン、3-0とリードする。
タ軍は4回から先発の野崎泰一に代えて富樫淳をマウンドに送る。
中部は5回表、先頭の岩本が四球を選んで出塁、二死後岩本が二盗を決めると、加藤正二が左中間に二塁打を放ち4-0、続く木下の三遊間の当りが二走加藤に当たって守備妨害。
中部は7回表、先頭の金山が左越えに二塁打、トップに返り岩本の打席で金山が三盗を試みるがキャッチャー土井垣からの送球にタッチアウト、岩本は四球、藤原もストレートの四球を選んで一死一二塁、タ軍ベンチはここで富樫をライトに回してサードから藤村がマウンドに上がり、古川清蔵も四球を選んで一死満塁、鈴木秀雄の右犠飛で5-0と突き放す。
タ軍は7回裏、先頭の御園生が死球を受けて出塁、土井垣のニゴロでランナーが入れ替わり、乾国雄に代わる代打渡辺誠太郎のライト線ヒットで一死一三塁、富樫の遊ゴロ併殺崩れの間に三走土井垣が還って1点を返す。
タ軍は9回裏、先頭の小林英一の当りは投ゴロ、これをピッチャー井上が一塁に悪送球、小林が二盗に成功、キャッチャー服部の悪送球が加わり小林は三進、土井垣が四球を選んで無死一三塁、渡辺が右前にタイムリーを放ち2-5、土井垣は三塁に進んでなおも無死一三塁、渡辺に代えて代走高山泰夫を起用、富樫の二遊間タイムリーで3-5としてなおも無死一二塁、中部ベンチはここで井上からエース森井茂にスイッチ、長谷川善三の投ゴロを森井は三塁に送球して二走高山は三封、トップに返り呉昌征は投ゴロに倒れて二死二三塁、金田正泰はツーストライクナッシングと追い込まれてから四球を選んで二死満塁、打席に主砲藤村冨美男監督を迎えるが、藤村は遊ゴロに倒れてゲームセット。
井上嘉弘は戦前に1勝しておりこれが通算2勝目、今季はこの1勝だけとなる。中部は井上が森井以外では初勝利。その森井は好リリーフで初セーブをマーク、依然として中部の全勝利に貢献している。
木下政文の「back to back」は戦後初の2打席連続本塁打である。木下はこの年この2本しか本塁打を放っていない。
中部は8安打中6本が長打、木下の2発以外にも、古川、加藤、金山の本塁打王経験者が二塁打を放つなど、「ダイナマイト打線」以上の迫力を見せた。
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