2019年12月19日木曜日

21年 セネタースvs中部日本 4回戦


6月2日 (日) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11  計 
0 0 8 2 2 0 0 1 1  0   0  14 セ軍 7勝13敗 0.350 大下弘 上口政 一言多十 
1 2 3 0 3 0 5 0 0  0  1X 15 中部 8勝10敗2分 0.444 林貞明 森井茂 西沢道夫 

勝利投手 西沢道夫 1勝3敗
敗戦投手 一言多十 1勝4敗 

二塁打 (セ)鈴木、長持、横沢、飯島、一言、石原 (中)笠石、加藤
三塁打 (中)藤原
本塁打 (セ)大下 1号 (中)加藤 4号

勝利打点 (中)木下政文 2

猛打賞 (セ)大下弘(4安打)2、熊耳武彦 4、横沢七郎 1 (中)加藤正二(4安打)1、藤原鉄之助 1


壮絶な打撃戦

 本日は西宮で2試合のみ。第1試合は大下弘と林貞明の先発で午前10時25分、金政主審の右手が上がりプレイボール。

 大下は今季3度目の先発で初めての「四番ピッチャー」。


 セ軍は初回、一死後鈴木清一が左中間に二塁打、しかし飯島と大下が共に中飛に倒れて無得点。鈴木は前日の試合でも二塁打を2本放っており、これが今季13本目のヒットとなるが二塁打4本、三塁打2本と長打が約半分、打率こそ2割そこそこであるが長打力があり、昭和21年のリーグ最多三塁打14本をマークすることになる。


 中部は1回裏、岩本、金山が連続四球、古川が送って一死二三塁、加藤正二の左前タイムリーで1点を先制する。


 中部は2回裏、先頭の服部がライト線にヒット、笠石徳五郎は四球、林が送りバントを決めて一死二三塁、藤原鉄之助の右犠飛で2-0、トップに返り岩本の右前タイムリーで3-0とする。


 セ軍は3回表、先頭の横沢七郎が中前打で出塁、トップに返り一言多十も右前打、鈴木のニゴロで一言が二封されて一死一三塁、鈴木が二盗を決め、飯島が四球を選んで一死満塁、ここで大下がライトスタンドにプロ入り初ホーマー、大下の初本塁打は逆転満塁弾であった。4-3と試合をひっくり返すと長持もライト線に二塁打、北川圭太郎、熊耳武彦が連続四球で再度一死満塁、中部ベンチはここで先発の林から森井茂にスイッチ、しかしキャッチャー服部からの三塁牽制が悪送球となって三走長持が還り5-3、一死二三塁から根津弘司の遊ゴロをショート金山が一塁に悪送球する間に三走北川が還り6-3、更に横沢の右越え二塁打で二者還って8-3とリードする。


 中部は3回裏、先頭の古川は四球、加藤が左前打で続いて無死一二塁、木下政文は三振に倒れるが、服部が左前にタイムリーを放ち4-8、笠石がセンター右奥へ二塁打を放って二者還り6-8、セ軍ベンチはここで大下をレフトに回し、レフトの北川に代わり上口政が入ってマウンドに上がり後続を抑える。


 セ軍は4回表、3回の守備から鈴木に代わってショートに入っている石原光男の当りは遊ゴロ、これを金山がエラー、飯島の左越え二塁打で無死二三塁、大下はニゴロ、長持は三振に倒れて二死二三塁、ここで上口の遊ゴロを又も金山がエラー、三走石原が還って9-6、熊耳のレフト線タイムリーで10-6とリードを広げる。


 セ軍は5回表、先頭の横沢が中前打で出塁、トップに返り一言の右越え二塁打で無死二三塁、石原の右犠飛で11-6、二走一言はタッチアップから三塁に進み、飯島の中犠飛で12-6と突き放す。


 中部は5回裏、服部、笠石の連続四球で無死一二塁、森井に代わる代打西沢道夫は三振に倒れるが、藤原が右中間に三塁打を放ち8-12、トップに返り岩本の三ゴロの間に藤原が還って9-12と追い上げる。


 中部は6回から森井の代打に出た西沢がそのままマウンドに上がる。


 中部は7回裏、笠石、西沢が連続四球で無死一二塁、セ軍は上口がセンターに回りセンターの一言がマウンドに上がる。藤原がライトにタイムリーを放ち10-12としてなお無死一三塁、藤原が二盗を決め、岩本は遊ゴロに倒れるが、金山が四球を選んで一死満塁、古川の三ゴロの間に三走西沢が還って11-12、二死二三塁から加藤がレフトスタンドに逆転スリーランを叩き込み14-12と大逆転に成功する。


 セ軍は8回表、先頭の横沢の当りはニゴロ、これをセカンド木下がエラー、トップに返り一言の遊ゴロでランナーが入れ替わり、、石原の左越え二塁打で一死二三塁、飯島が四球を選んで一死満塁、大下のライト線タイムリーで13-14と1点差に追い上げる。


 セ軍は9回表、先頭の熊耳が左前打で出塁すると代走に宮下義雄を起用、根津が送りバントを決めて一死二塁、ここで横沢が左前に同点タイムリーを放ち14対14と追い付く。


 中部は9回裏、一死後古川が四球を選ぶと二盗に成功、加藤は当然敬遠、木下は捕邪飛に倒れるが、服部はストレートの四球で二死満塁、続く笠石の打席で三走古川がホームスチールを試みるがタッチアウト、試合は延長戦に突入する。


 セ軍は10回表、二死後長持が四球で出塁すると二盗を試みるがキャッチャー服部からの送球にタッチアウト。


 中部は10回裏、二死後藤原が左前打で出塁すると二盗に成功、しかし岩本は捕邪飛に倒れて無得点。


 セ軍の11回表は三者凡退。


 中部は11回裏、先頭の金山が二遊間にヒット、金山が二盗を決め、古川は三振に倒れて一死二塁、加藤は敬遠で一死一二塁、ここでダブルスチールを決めて一死二三塁、木下が左前にサヨナラヒットを放ち15対14で激闘を制す。



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