2019年12月10日火曜日

21年 セネタースvsグレートリング 2回戦


6月1日 (土) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計 
0 0 3 1 0 1 0 0  5 セ軍 7勝12敗 0.368 黒尾重明 大下弘 黒尾重明 
0 0 0 0 0 0 0 1 5X 6 グ軍 11勝8敗 0.579 松川博爾 

勝利投手 松川博爾 2勝3敗
敗戦投手 黒尾重明 1勝3敗 

二塁打 (セ)鈴木2
三塁打 (グ)堀井

勝利打点 (グ)丸山二三雄 2


グ軍、大逆転勝ち

 本日から3日間、西宮の試合は午前10時半試合開始予定。

 西宮の第1試合は黒尾重明と松川博爾の先発で午前10時30分、杉村主審の右手が上がりプレイボール。


 セ軍は初回、一死後横沢七郎が四球を選んで出塁、飯島のニゴロをセカンド安井が二塁に送球するがショート桶川隆が落球して一死一二塁、本日はレフトに入り四番に復帰した大下の一ゴロの間に二者進塁して二死二三塁、黒尾は三振に倒れて無得点。


 セ軍は3回表、一死後一言多十が四球で出塁、横沢は三飛に倒れるが、一言が二盗に成功、飯島のニゴロをセカンド安井がエラーする間に二走一言がホームに還って1点を先制、大下の右前打で二死一三塁、ここで大下が二盗に成功、キャッチャー筒井敬三からの二塁送球が悪送球となって三走飯島が生還、大下は三塁に向かい、バックアップのセンター木村勉からの三塁送球も悪送球となって大下が一気に生還、この回3点を先制する。


 守備が固いグ軍としては珍しくミスが重なりこの回3失策。


 セ軍は4回表、先頭の熊耳武彦が四球で出塁、石原光男が送りバントを決めて一死二塁、この時ファースト別所が二塁に送球するが悪送球となって一死三塁、鈴木清一が中越えに二塁打を放ち4-0とリードを広げる。


 セ軍は5回表、先頭の大下が四球で出塁、しかし黒尾の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。ここまで5失策のグ軍守備陣がようやくまともなプレーを見せた。


 セ軍は6回表、先頭の熊耳が四球で出塁、石原が送って一死二塁、鈴木が左中間にこの日2本目のタイムリー二塁打を放ち5-0と突き放す。


 セ軍は7回表、一死後飯島が左前打で出塁すると二盗に成功、しかし大下は三振、黒尾は二飛に倒れて無得点。


 グ軍は8回裏、二死後5回の守備から岡村に代わってライトに入っている田川豊がストレートの四球で出塁するとプロ入り初盗塁に成功、堀井数男が中前にタイムリーを放ち1点返して1-5とする。山本一人監督は続く別所に代打丸山二三雄を起用、しかし丸山はニゴロに倒れてこの回1点止まり。


 グ軍は最終回、先頭の木村が左前打で出塁、桶川に代わる代打阪本政数の遊ゴロをショート鈴木が二塁に悪送球して無死一二塁、阪本の代走に野口渉を起用、松川の遊ゴロで野口は二封、筒井が四球を選んで一死満塁、トップに返り安井が押出し四球を選んで2-5、河西に代わる代打清水秀雄も押出し四球を選んで3-5と2点差、セ軍ベンチはここで黒尾をレフトに回してレフトの大下をマウンドに上げる。しかし大下も田川にストレートの押出し四球を与えて4-5と1点差、セ軍は黒尾を再びマウンドに戻して大下はレフトへ。ところが黒尾はストライクが入らず堀井も押出し四球を選んで遂に5-5の同点、そして丸山がライトにサヨナラヒットを放ち、グ軍が6-5と大逆転サヨナラ勝ち。


 松川博爾は5安打7四球5三振の完投で2勝目をあげる。


 グ軍は前半5失策を犯したが、松川が4度も先頭打者を四球で歩かせ守備のリズムが乱れたことが原因。


 黒尾も合計7個の四球を出したが7回までは2四球。8回に田川を四球で歩かせプロ入り初盗塁を許したのが痛かった。田川の盗塁が試合の流れを一気に変えたとも言える。


 山本一人監督は終盤選手を入れ替えながら粘り強くセ軍を追いかけ、最後は別所に代えて起用した丸山が期待に応えた。丸山は5月27日の阪急戦に続いて今季2本目のサヨナラヒット。近い日にちで2本のサヨナラヒットは、昭和14年11月5日と9日にスタルヒンも記録している。


 グ軍はこれが今季3度目のサヨナラ勝ち。「鶴岡野球」らしいえげつない勝ち方である。


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