2015年1月3日土曜日

17年 南海vs阪急 5回戦


5月17日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 0 1 0 2 南海 19勝11敗 0.633 川崎徳次
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 阪急 16勝12敗1分 0.571 笠松実 森弘太郎

勝利投手 川崎徳次 5勝5敗
敗戦投手 笠松実     6勝4敗
セーブ    神田武夫  3

二塁打 (南)岡村、岩本、室井 (急)山田

勝利打点 室井豊 6


室井豊、決勝二塁打と3補殺

 南海は2回、一死後室井豊の二ゴロをセカンド江口行男がエラー、岡村俊昭の右越え二塁打で室井が還り1点を先制する。

 阪急は5回、先頭の山下好一が四球で出塁、日比野武の右翼線ヒットで無死一二塁、江口の二ゴロをセカンド北原昇は体を反転させて三塁に投げて二走山下を三封、笠松実の遊ゴロはショート猪子利男からセカンド北原に渡りゲッツーかと思われたところ名手北原がファンブル、二塁はアウトと判定されたがこの間に三塁に進んでいた二走日比野がホームに還って1-1の同点とする。

 南海は6回、二死後岩本義行が左前打、室井が中前打、岡村が四球を選んで二死満塁、しかし川崎徳次は捕邪飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 南海は8回、一死後岩本が四球を選んで出塁、室脇の右中間二塁打で岩本が還って2-1と勝ち越す。

 阪急は8回裏、先頭の笠松が四球で出塁すると代走に西村正夫を起用、トップに返り中島喬の送りバントは捕邪飛となって失敗、しかし西村が二盗に成功、上田藤夫のカウントがツーボールナッシングとなったところで南海ベンチは先発の川崎に代えて神田武夫を注ぎ込む。ここで西村が三盗を試みるがキャッチャー室井からの送球にタッチアウト、上田が四球を選んで二死一塁、上田が二盗を試みるがここも室井からの送球にタッチアウト。

 神田武夫は9回、先頭のフランク山田伝に四球を与えるが森田定雄を三飛、黒田健吾を遊ゴロ、最後は山下好一を三振に打ち取り3つ目のセーブを記録する。


 8回表に決勝二塁打を放った室井豊は6個目の勝利打点を記録、最多勝利打点争いで単独トップを独走している。現在二位は山下好一、古川清蔵、中島治康の4個である。室井は8回裏には2個の盗塁を刺すなどこの試合3つの盗塁を防ぐ活躍であった。



*決勝二塁打を放った室井豊は8回の守備では2個の盗塁を刺す活躍を見せた。括弧内は解読不能。上に書かれている「川崎の打者」は、8回表阪急の攻撃で打者上田藤夫の打席でカウントツーボールナッシングで南海のピッチャーが川崎から神田に交代し、上田が四球を選んだがツーボールからの交代なので上田は「川崎の打者」となって与四球は川崎に記録されることを意味します。






3 件のコメント:

  1. 続いてもう一つ、あまり大筋に影響はありませんが。
    雑記の括弧内ですが、実況されたとおり西村が二盗成功していますので
    これを含めて「(機会は3)」と読めましたがいかがでしょうか。
    最も西村を二塁で刺していれば三盗自体が発生しないので機会は
    2のままだったりしますが・・・

    返信削除
    返信
    1. こちらもご推察のとおり、盗塁機会3個のうち2個を刺したということでしょう。
      この字は山内以九士氏が書かれたものですが、判読不明が多くて苦労しています(笑)。
      ここだけの秘密ですが、山内以九士氏のお孫さんが山内氏の伝記を書かれており、私もお手伝いさせていただいています。3月頃刊行の予定です。

      削除
  2. 文字が小さいうえに旧字であったり古めかしい熟語が使われたりですと、
    判読に苦労されるのもよくわかります。以前に挙げられていた6行ぐらいの
    雑記欄など、なかなか読む気になれません(笑)。
    ところで私事ですが、過去の記録を調べていて出塁の詳細を知りたいことが
    4、5試合ありまして、お時間のある時にでもご教示いただけませんでしょうか。
    (お願いしたい各試合にコメントを下げさせていただきます)

    返信削除