2015年1月19日月曜日

17年 名古屋vs巨人 5回戦


5月23日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 名古屋 11勝22敗 0.333 松尾幸造
0 2 3 0 0 0 0 2 X 7 巨人    24勝10敗 0.706 中尾輝三

勝利投手 中尾輝三 8勝6敗
敗戦投手 松尾幸造 3勝3敗

二塁打 (巨)白石

勝利打点 中尾輝三 2


巨人春季優勝

 後楽園球場の第二試合は名古屋が松尾幸造、巨人が中尾輝三、両左腕の先発。巨人はこの試合に勝つと春季優勝を決定する。楠安夫が復帰して先発マスク、今日は走られずに済みそうである。午後2時42分、池田豊主審の右手が上がりプレイボール。塁審は一塁が横沢三郎、三塁が島秀之助の三氏。


 巨人は初回、先頭の白石敏男が右中間に二塁打、水原茂が四球を選んで無死一二塁、しかし中島治康の二ゴロは「4B-3」と渡ってゲッツー、川上哲治は四球に歩くが伊藤健太郎が中飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 巨人は2回、先頭の呉波が二塁に内野安打、坂本茂の遊ゴロでランナーが入れ替わり、楠の三ゴロをサード芳賀直一が一塁に悪送球して一死一二塁、中尾がライト線に先制タイムリーを放って1-0、トップに返り白石の四球で一死満塁、水原が左犠飛を打ち上げてこの回2点を先制する。

 巨人は3回、一死後伊藤、呉が連続四球、坂本の中前打で一死満塁、楠の中飛を名手桝嘉一が落球、捕球体勢に入ってバックホームを焦り落球したもので楠には打点が記録されているので当ブログルールに従い「左犠飛」とする。二走呉の生還と一走坂本の三進、打者走者楠の二進は桝のエラーによるもの、4-0となって一死二三塁から中尾がストレートの四球で満塁、トップに返り白石の押出し四球で5-0とリードを広げる。巨人は春季優勝に大きく近づいた。

 中尾は快調なピッチングで4回まで無安打。5回、先頭の古川清蔵に初ヒットとなる左前打を許すが野口正明を捕邪飛、松尾を中飛、芳賀を二飛と球威で抑え込んだ。6回、、二死から桝にレフト線ヒットを打たれ、吉田猪佐喜にストレートの四球を与えて二死一二塁、ここも強気のピッチングで岩本章を三振に打ち取る。

 7回はサード水原の悪送球と四球で一死一二塁のピンチを迎えるが芳賀を遊ゴロ、トップに返り石丸藤吉を三ゴロに抑える。8回も先頭の木村進一の遊ゴロをショート白石エラー、桝にストレートの四球を与えて無死一二塁、しかし吉田を三振に打ち取り、二走木村がディレードスチールで揺さぶるが落ち着いて三塁に送球してタッチアウト、岩本に一塁内野安打を許して二死一二塁とするが、古川を中飛に打ち取りここまで無失点。

 巨人は8回裏、先頭の水原が右前打、中島が送って一死二塁、川上の三塁内野安打で一死一三塁、伊藤は遊飛に倒れて二死一三塁、呉がレフト前にヒットを放ち6-0、レフト吉田が逸らす間に一走川上も還って7-0として春季優勝を決定付ける。

 中尾は最終回、先頭の野口正明に左前打を許し、松尾に代わる代打石丸進一を二飛に打ち取るが野口が盗塁、芳賀に四球を与えて一死一二塁、しかしトップに返り石丸藤吉に代わる代打西沢道夫を三ゴロに打ち取りサード水原が三塁ベースを踏んで一塁に送球、鮮やかに「5C-3」のダブルプレーを決めて春季優勝に花を添えた。


 中尾輝三は6四球と苦しみながら名古屋を4安打7三振に抑えて今季3度目の完封、8勝目をあげる。

 松尾幸造は9安打11四球の乱調であった。元祖ノーコン剛球の左腕二人で17四球という試合であった。








*中尾輝三は完封で8勝目をマーク。中尾、松尾の二人で17与四球であった。














 

0 件のコメント:

コメントを投稿