5月21日 (木) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪神 15勝16敗1分 0.484 若林忠志
1 0 0 0 1 0 0 0 X 2 大洋 19勝12敗1分 0.613 野口二郎
勝利投手 野口二郎 11勝6敗
敗戦投手 若林忠志 6勝5敗
二塁打 (大)織辺
本塁打 (大)織辺 2号
勝利打点 なし
織辺由三、試合を決める一発
大洋は初回、先頭の中村信一が四球を選んで出塁、濃人渉の一ゴロをファースト大島武が弾くがセカンド松本貞一がバックアップして「3-4-3」で一塁アウト、一死二塁から浅岡三郎の一ゴロを今度はファースト大島がエラー、二走中村が一気にホームに還って1点を先制する。
大洋は5回、先頭の祖父江東一郎が右前打で出塁するがキャッチャーカイザー田中義雄からの牽制にタッチアウト、佐藤武夫は三ゴロに倒れて二死無走者、ここで織辺由三がレフトポール際にホームランを叩き込んで2-0とする。
野口二郎は阪神打線を6安打2四球に抑えて無失点、今季3度目の完封で11勝目をあげる。
阪神先発の若林忠志も6安打2四球で8回を完投。阪神は8残塁だったが大洋は5残塁であった。
今季進境著しい織辺由三が第2号ホームランを放って試合を決めた。織辺はこれがプロ入り通算4本目のホームランとなったが今季限りで応召し戦死することとなる。この日の本塁打がプロでの最後の一発となった。織辺はそのキャリアの絶頂期に戦争によって輝かしい未来を閉ざされるのである。
*野口二郎は6安打完封で11勝目。
*織辺由三が第二打席でプロ最後のホームランを放った瞬間。第三打席では二塁打も放っている。
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